8休日のアルバイト
初投稿です
生暖かい目で読んでいただいたら幸いです
狩りを終えて街にもどる。
衛兵さんにバッチを見せて街に入り、冒険者ギルドへと向かう。
まだ午後3時にもなっていないため、ギルドは混んでいない。
「すみません。買取りをお願いしたいのですが。」
「はい、畏まりました。ではドロップ品を見せて頂けますでしょうか。」
「これなんですけれど。」
とゴブリンの肉と魔石を10個わたす。
「これはゴブリンの肉と魔石ですね。ギルド証は無いのですか?そうすると買取り価格から2割ギルドに引かれてしまいますが宜しいですか?」
2割?そんな事きいてないよ?
でも後1年でそれ程納める訳ではないので良いか。
「はい、それでお願いします。」
「ゴブリンの肉はまとめて大銅貨5枚で、魔石が銀貨1枚です。そこから2割引かせて頂いて銀貨1枚と大銅貨2枚となります。」
「分かりました。」
銀貨1枚と大銅貨2枚を受けとる。
大体1時間で6000円か。
ぼろい商売だな。
「買取り価格が高いようなきがするんですが…」
「そんな事ありませんよ。ああ、魔法使いの方でしたか。ソロでやられている方は実入りが良いのでしょうが、普通は4~6人パーティーですから、単純に比較して4倍から6倍必要になります。」
確かに少し考えれば分かる事だ。
怪我をしたらポーションや治癒院でヒールをかけて貰う必要がある。
装備品も買い揃えなければならないだろうし。
パーティーって思ってたより大変なんだな。
休日の初日はこれで終わり、2日目もゴブリン退治を始める。
今日はやろうと思ってる事がある。
それは剣でゴブリンを倒す事だ。
昨日は魔法だけで倒してしまったからな。
果して人型の魔物を剣で倒す事が出来るのだろうか
。
こればかりはやってみないと分からないが、殺れなければ殺られるのだ。
森についてしばらく探す事5分程、運が良いことに
おあつらえ向きなゴブリンがいた。
兎に夢中で、周りを警戒する素振りも見せない。
背後から近付き剣で1撃。
倒した!と思ったがゴブリンから反撃がくる。
もう一度剣を振り無事に倒すことが出来た。
なんで倒れないんだと思ったが、剣と刀の違いかと思う。
刀なら切れていたはずが剣では押し潰すのだ。
その違いを思い知らされた戦闘だった。
魔物とはいえ人型の魔物を殺しても、何の感情もなかった。
その後も剣をメインに、ゴブリンと戦ったが何となく剣と刀の違いに慣れていった。
しかし、 予想異常に疲れる。
5匹目を相手にしている時に、6匹目が参戦してきたのだ。
かなり焦ったがすぐに魔法が使える事に気付き事なきを経た。
剣で剣でと思い込んでしまった。
反省すべきことだ。
今日もゴブリン10匹倒して帰ろうとしところ、兎を発見してしまった。
兎と言っても角が生えているのだが。
これも買い取ってくれるはずだから殺そう。
すばしっこいらしいので魔法でちゃちゃっと
「ホーミングファイア」で焼き殺した。
昨日から思ってたんだが焼き殺しても生肉をドロップするのはなぜだろうか?
そんな事考えても仕方ないか。
よし、帰ろう。
今日も無事に帰ってこれた。
冒険者ギルドへ向かう途中、串焼きのおっちゃんのところで串焼きを買った。
やっぱり旨いよこれ。
「おっちゃん、これ何の肉?」
「これはなぁゴブリンの肉だ!」
「えっマジで。ゴブリンってもっとパサパサしてたり美味しいイメージがわかないんだけど。」
「みんなそう言うがな、食べてみてどうだった?
旨かっただろ。手間隙かけてやれば旨くなるんだよ。」
「へ~おっちゃんかなりの腕前?旨かった。またくるよ。」
ギルドに向かうとなにやら揉めている。
「あいつが死んだのは、お前の魔法が遅かったからだ。あんな過剰な魔法でなくとも良かっただろ!」
「ふん、自分の実力を見誤って魔物に襲いかかったのは貴様らであろう。自業自得と言うものだ。」
「なにを~そもそも聖魔法が使える中級魔法使いだと言うから雇ったのに貴様と言う奴は。ヒールすら覚束ないポンコツじゃないか。」
「なに、中級魔法使いであるこの私をポンコツだと。良いだろう、どちらがポンコツであるか試してみるか!」
「貴様ら止めい。」
「ギルドマスター。」
「そんなところでなにをしている!通行の邪魔だ!ホズンよマーチスの事は残念だったな。」
「うぅっギルマス。あいつはまだまだこれからだったんだ。あんなペテン師の口車に乗せられて…。」
「ペテン師だと。先ほどのポンコツ発言と言い許しがたい。ギルドマスターはこんな奴らの肩をもつのですか?程度がしれますね。」
「儂はどちらの肩ももたん。中立を心がけている。しかし今回は冒険者が亡くなっている。双方の言い分を聞いてから処分を下す。分かったな。」
と、ギルドマスターが言うと野次馬がさーっと散っていく
改めてギルドに入り今日のドロップ品を渡す
「先程揉めていましたけど、大丈夫ですか?」
「あの中級魔法使いの方は、評判が悪いのです。」
「そうなんですか?今回は一体何であのパーティに
入れる事に?」
「どうも亡くなった方は結婚を教えていたみたいでして…少しでも稼ぎたかったようです。」
「そもそも中級魔法使いなら、国や貴族から引く手数多と聞きましたが。」
「あの方も1度貴族に仕えたのですが、性格に難有りとの事で解雇されたようです。」
「他の貴族の方は誘わなかったのですか?」
「こういう事に関しては派閥云々に限らず、皆で情報を共有するのが貴族と言うものらしいです。
冒険者達も今回の事で、雇う人もいなくなるでしょう。」
「成る程、確かにあの中級魔法使いの方は鼻持ちならない感じがしましたね。それでも冒険者は亡くなるリスクを抱えているのでは?ギルドマスターが仲介するなんて珍しい。」
「自分達のパーティーだけで亡くなった場合は、こんな事にならなかったでしょうが、今回はあの中級魔法使いが絡んでいますからね。ギルマスとしても見過ごせないのでしょう。」
「はい。それでは今回の買い取りですがゴブリンの肉が大銅貨5枚で魔石が銀貨1枚。角兎は肉が大銅貨1枚魔石が大銅貨2枚になります。
そこから2割引かせて頂いて銀貨1枚大銅貨4枚銅貨4枚になります。」
「有り難うございます。」
「では、また明日来ます。」
3、4日目は特に何もなくサクッとゴブリンを10匹倒して1日を終えた。
5日目ゴブリンを倒していると(レベルアップしました)とのアナウンスが流れた。
どのくらい強くなったのかなとステータスを見ると
Job 魔道王
レベル2
HP 358
MP 66800000
攻撃 312
防御 157
体力 221
俊敏 191
魔力 97258
精神 40016
固有スキル ホーム
スキル
9属性レベルマックス 空間魔法1 鑑定
剣1 刀術2 弓術2 棒術2
大体1割増しといった所か。
まずまずだな。
今夜は良く眠れそうだ。
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