12 四人の召還者達
初投稿です
生暖かい目で読んでいただいたら幸いです
そろそろ本格的な訓練も後、
1週間で終わりとなる。
今のステータスはこうだ。
Job 魔道士
レベル 3
HP 398
MP 75200000
攻撃力 256
防御力 124
体力 208
俊敏 140
魔力 130312
精神 46216
固有スキル ホーム1
スキル
魔法全属性MAX 鑑定
剣術1 刀術2 弓術2 棒術2
全体的にアップしていて良い感じだ。
しかし、MPと魔力と精神相変わらず凄いな。
人間辞めているのではなかろうか。
最近、と言うか前から気になっていることがある。
食事は朝と昼は自由なのだが、晩御飯は皆で取るのが習慣付けられている。
最初の頃は皆揃っていたが、まず女性が来なくなった。
元の世界に戻してよと叫んだ人だ。
その後、他の女性達も来なくなったり、戻ってきたりした。
特にゴブリンを初めて倒した時は酷いものだった。
男性も含めて過半数が来なかった。
それでも1月もすると、戻って来た。
しかし、最近は空席が4つある。
いや、この空席はこの世界に召還されて、
1月程経った頃から続いている。
仕方の無いことだ。
むしろこの世界に順応している私達の方がおかしいのだろう。
だけど、このままでは4人は必ず贄にされる。
そんな事を知りながら、放置するなんて出来ない。
1度接触する必要がある。
幸い4人は固まって行動しているようだ。
寝る時も同じ部屋にいる。
これは好都合だ。1人1人個別に訪問するよりも、女性4人揃っている方が話を聞いてくれるだろう。
早速部屋に向かい、ノックをしようとする。
中からは笑い声が上がったと思いきや啜り泣く声が聞こえる。
これはかなり不味いのではと思いながらノックをする。
「誰?」
「神崎と申します。多分1番年上の召還された者です。」
「何の様?」
「1度話しておきたいことが有りまして。」
なにやら話を聞くかどうか話し合っているようだ。
聞いてくれたら良いんだけど。
「入って。」
「有難うございます。」
「で、話したい事ってなに?」
「その前に自己紹介を。神崎一臣と申します。」
「私は内藤あかり。」
「…ん。有村いつき。」
「はい。藤原かおりですー」
「僕は田村きい。」
「それはですね。まずはこの動画を見て下さい。」
姫と3人の話し合いを見せる。
「ちょっと待って。何でまだスマホが動いてるのよ。しかもバッテリーが90って!」
「その事は後にしましょう。動画を見て下さい。」
「分かったわよ。で、これがなに?」
「貴女達の今後と、なぜ召還されたのかが解ります。」
「何ですって?早く見せなさいよ。」
皆で食い入るように動画をみてる。
3周した所で1息つく。
「なによこれ。」
「…3000人。」
「魔王国を滅ぼすって?攻められてたんじゃー?」
「反抗的なものを贄にって僕たちの事かな?」
「そう言う訳で貴女達の今後と身の振り方を話しましょう。」
「身の振り方?今さら更正しました、何て出来ないわよ。」
「…私も。」
「私もー。」
「僕もかな。」
「そんな事を言いに来たわけでは有りませんよ。」
「じゃあなによ。」
「ここから逃げ出す方法があるとしたら?」
「なによ地球に戻してくれるの?」
「それは無理です。この世界の別の国に行く位ですね。」
「なによ、期待させないでよ。」
「そもそも地球では、私達死んでますから。」
「何ですって?信じられない。」
爆発で死んでいる記事を見せる。
「なによこれ。魔王を倒せば帰れるんじゃないの?」
「残念ながらそれは無いです。」
「何でよ。そう言ってたじゃないの!」
「確かにその様な発言をしていましたが。そもそも私達を召還するのに、3000人を贄にする国ですよ。しかも魔王国に攻め込んでいるくせに、攻められているなんて嘘を言う国ですよ。ここは。」
「最低ね。」
「その最低な国から逃げ出す手伝いをしますよ。」
「どうやって?」
「特別な魔法とスキルで。」
「成る程。ただ貴方の事をまだ信用できないの。」
「当然です。次の再召還まで後、1年は有ります。出来ればそれまでに返事をいただけると。」
「わかったわ。」
「後、スマホ充電出来ますよ。」
「「「「お願いします。」」」」
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