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そしてゼロに収束する

作者: 猫田蛍雪

 過去に戻ることはできない。

 黙っていても未来はやってくる。

 過去が前進も後退もする存在でなく、未来が前進するものであると仮定する。

 もしも、何もしないで未来を待ったとき過去と未来は変わらない。

 すなわち、過去と未来が同じ存在であるとみることができる。

 過去をゼロ地点としたとき、時間的には進んでいても未来でも同じゼロ地点にいることになる。

 これを過去から未来にゼロへ収束するといってもよいだろう。


 さて、この難しい話をした背景には、何もしなければ未来は変わらないということである。

 行動を起こしても未来は多少は変わるが、瞬時に変わるわけではない。

 時間として長く行動すればいいわけではなく、問題は行動の内容だ。

 小さな目標からスタートすれば達成しやすいが、大規模な目標をたてると達成は困難になる。

 すなわち、小さな目標の達成を積み重ねていくことで、大規模な目標と同等の成果を得られるのだ。


 次はイレギュラーな話をする。

 変わるために行動していて、物事や状況に進展があったとする。

 しかし、ある時に後退してしまいゼロに収束。

 このとき、今までの行動の意味が問われる。

 無意味な行動であったのか、他で活かせる行動であったかということだ。

 前者の解釈としては、未来を変えるための行動と一切関係なかったということになる。

 または、その場しのぎの行動であったことになる。

 後者は、未来を変える行動とは関係はなかったが、他で活かせる行動であったということ。

 両者に隠されたこととしては、我々が想像できないような場面で役に立つ行動の可能性があるということ。

 さらに詳しくみてみると、どんな評価をするかによって解釈も変わる。

 誰がどんな基準で評価するのか・・・・・・。

 評価する人によっても解釈は分かれるだろう。

 そもそも、他者から評価されるのか・・・・・・。

 状況にもよるが、自分自身のことは自分で評価する。

 しかし、意外と自分自身のことは分からないことが多い。

 そのため、過去と未来が変わらないゼロ収束を繰り返す。

 性格検査のようなテストや知り合いへの聞き取りによって、自分自身を理解することもできるが、自分自身が何者か説明することは難しい。


 結局、自分自身を知るためには行動して、過去と未来を比較して発見しなければならないだろう。

 そもそも、自分自身とは何者か、どうして分からないのだろうか。 

 その理由は、毎日のように過去と未来のゼロ収束を繰り返すため、たとえ未来が前進していようと気が付かないのかもしれない。

 気がつく方法といえば日記を書いたり、自分自身の変化に気がつくことができるような工夫が大切なのかもしれない。

 

 終わり


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