『Eve's report「アマノイブキについて」_06_(2025_3_12).txt』
『Eve's report「アマノイブキについて」_06_(2025_3_12).txt』
アマノイブキの活動は清濁併せながらも話題を呼び、その話題がまた話題を呼び、バーチャルアイドル業界を超えた大フィーバを巻き起こし、2024年を背負うかのような大躍動を見せました。
それぞれがコップ一杯と言えども数の暴力はすさまじく、3カ月も経過すると25メートルプールは札束でたぷんたぷん、半年を迎える頃には100メートルプールが溢れ返ろうという状況に回復していました。
アイドル活動は順調に進み、同年の9月1日にはハーフアニバーサリーライブの開催が告知されました。
開催日は翌月となる10月13日、日曜日。
当初はデビューライブと同様に抽選100名を招いてVR空間での開催を発表していたものの、応募者が早々に10万人を突破し、偽チケットや不正アクセス手段が鳩のように飛び交ったため、半月後の9月9日には、GOA本社スタジオから配信オンリーのライブに切り替えると通達されました。
これには賛否両論の不平不満や陰謀論が大噴火しましたが、こちらとしては都合がよかったようです。
なにせ、ライブ用の私は1000万ポリゴン。外部のVR空間で飛んだり跳ねたりすると、アレやコレやが落ちたり爆発したりしかねないのです。
本社スタジオでアブラハムさんにお任せする安定感たるや大地のごとし。そう考えると、ようやりましたねデビューライブ。
ともかく、災い転じてなんとやら。
ハーフアニバーサリーライブは出し惜しみ無しの全力投球で決行され、同時接続者10万人が私の美麗な3Dアバターや歌と踊りを堪能しました。
『大好きだよ!』
『ずっと推す!』
『存在してくれてありがとう!』(←なにこれ?)
どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか。
アマノイブキの人気は清らかとは言い難かったものの、コメント欄には純粋な声援も散見されました……と言うか、その方が多かったです。
アンチコメントは削除されたんですかねぇ……それでも声援は溢れ返り、コメントのスピードは新幹線並み。同時の私が羨ましくなるほど、配信上の私と視聴者が一体となった素敵なライブ配信でした。
セットリストには初お披露目となるセカンドオリジナルソングの他、『歌ってあまいぶ』にて制作された視聴者オリジナルの楽曲も並び、大好評を博しました。
当時のアーカイブは、現在(2025_2_28)でもネット上で無料視聴ができる他、永久保存版豪華特典付きブルーレイでも視聴することができます。それしかデータが残っていないのが残念と言いますか、大問題です。
はたしてこの後、何が起こったのやら。
アマノイブキは翌日の10月14日、月曜日に振り返り雑談配信を行った後、ぱったりと配信活動を休止。翌月11月4日、月曜日、12時00分に公式から正式な無期限活動休止が通達され、活動再開は現在(2025_2_28)も見送られています。