間話 サンドラの願い
短いですけど、これだけ描きたかったので追加で出します
間話 サンドラの願い
こんなにも緊張感がなくていいのだろうか。
私はどこか緊張感のない会議室で少し戸惑っていた。
ラド「サンドラどうした?なんか体調悪いのか?」
サ「いえ、別にただこんな緊張感なくていいのかなって思いまして」
ラド「あー確かにないねー」
前魔王様は普段は厳格な態度を取っていた。
自分の不甲斐なさを隠すために常に威圧的な態度を取っていた。
本当の性格を知っている私からしたらまだいいが、それを知っているのは私だけ。
他の人たちは常にピリピリしていた。
もちろんその方がみんなは仕事に精一杯励んでいたから、魔王国としてはその方がいいだろう。
しかし今の魔王様、ラドさんは特にそんな威厳は出さないスタイル。
最初は舐められるかもしれないと思った。
それにそんな人の下で働きたくないと言う人もいるかもしれないと思った。
しかしそんなことはなくなぜか全員それに馴染んでいった。
不思議だった。
ラド「でもこう言った雰囲気のほうが柔軟な考え方ができるし、もちろん緊張感も必要だけど過度な緊張はよくないしな」
サ「まあそうですね」
ラド「だからこそ僕はこのスタイルの会議をあえて貫くよ」
私もこっちのスタイルが好きだった。
みんなが笑顔でいられるこの環境がとても好きだ。
魔王をイジるのも楽しい。
だからこそ勇者にやられてほしくなかった。
だからこそ私は真剣にやってほしかった。
でも真剣じゃなくてもちゃんと対応に進めていけるこの人の謎のカリスマが結局良い方向に会議は進んだ。
そして私はただ願った。
魔王様が、ラドさんが勇者に負けないことを。




