悪役令嬢モノのちょっとした重箱の隅
駄文ですが、お暇な方はお付き合いください。
ここ最近、日間ランキングのほとんどが悪役令嬢モノか、婚約破棄モノになっていますね。私は、面白いものであればジャンルを問わず読みたいという人間なので、上記のジャンルも割と好んで読んでいます。
これらのジャンルは、累計ランキング上位の数々の名作の影響からか、テンプレートがほぼ確立しているので(卒業パーティーでの婚約破棄宣言+断罪など)、逆にひねりのある作品や、これまでにない展開を描いた作品は本当に貴重で、そうした作品に出会えたときは、それだけで作者様のファンになり、作者マイページから別作品まで読ませてもらっています。
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さてさて本題ですが、このジャンルでよく使われる「令嬢」という言葉、これってそもそも敬称ですよね。
「令」の意味を検索すると、「①いいつけ。いいつける。②相手に関係ある人を尊敬して言う語。」とあります。
なぜこんな当たり前のことを言っているのか、と思われる方が多いと思いますが、意外とこれが見落とされていたりするのです。具体的には、主人公が自分で「わたくしは○○○公爵令嬢です」と名乗る場面など結構見かけました。勘違い系ライバルキャラとかではなく。
ここまであからさまでなくとも、例えば相手をたしなめる場面などで「わたくしは公爵令嬢で、あなたは男爵令嬢ですよね」とか、よくありますよね。
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自分で敬称を名乗るのを凄く恥ずかしく感じてしまうのは、共感性羞恥というやつでしょうか。
仮に、作中の王子様とかが「私は○○○第二王子殿下だ」などと名乗れば、なんて痛い人なんだろう、なんてことになります。
せっかくお話が面白いのに、こうした些細なところで引っかかってしまうと、作品への没入感が消えてしまって非常にもったいないと感じてしまいます。
本当に重箱の隅ではありますが、指摘することでこうした些細なミスの改善につながるかも、と思ったので、この場で言わせていただきました。お目汚しにならなければ幸いです。