花の色
デート再開ですね。
俺たちは手を繋いだまま、さっきアリスが視線を向けていた雑貨屋に入る。
「見ていたこと、気付いていたのですね。有り難うございます。」
少し照れたような表情をして、アリスがそう言ってくれた。
店内は、可愛い感じの小物が多い。
アリスが好きそうな物がたくさんある。
「アリス。今日の記念に何か贈らせてくれないか?」
アリスは高価な物だと気を遣ってしまうようなので、買い物ついでのようにして何か “少し良い物” を贈りたいと思っていた。
値が張る物なら誕生日、もしくは夜会に行くときなどに理由をつけて贈れば良いだろう。
「嬉しいです!」
まさかの即快諾。
何か欲しい物があるとみた。
アリスが真っ直ぐ向かったのは、硝子細工の売り場だった。
様々な動物のデザインがあるが、何故こんなにウサギだけ多いんだ?
硝子のウサギが、色のついた硝子の花を持っていてなかなか可愛い。
拳サイズくらいなので、部屋のインテリアとしては丁度良いのかもしれない。
だけど、何でこの商品だけこんなに数が多いの?
花の色だけ違うウサギだけ品数が多い。
よく見たら花じゃなくてクローバーを持ってるウサギもいる。
アリスは真剣にウサギを見比べている。
か、可愛い。
でもこのウサギ、よく見たらおかしいよね?
花なら桃色とか赤とかが多そうなのにそんなこともなく、花びらとしては違和感がある緑や茶色まである。
しかも青や緑だけ微妙に色合いが違ったりする。
青や緑の花びらの花なんてあるか?
「これを贈らせて下さい。」
アリスが掌に持ったのは、桃色の花を持ったウサギの硝子細工。
うぅ、アリス可愛い過ぎる。
ウサギを両手の上に置いて、上目遣い。
身長差って嬉しいんだな。
五年前は身長差なかったから知らなかったよ。
あ。アリスは可愛い色を探してたのかと思ったけど、俺への贈り物にその色ってことは。
「なら俺が贈るのはコレで合ってる?」
俺が手にしたのは金色の花を持ったウサギだ。
「‥‥‥‥合っています。」
アリスは顔が真っ赤だ。
え! なんで! とにかく可愛い!!
俺たちはそれぞれ会計をして、帰りの馬車で交換しようということになった。
初デートの記念に、まさかお揃いの物を贈り合えるなんて。
こんなに幸せすぎて良いのだろうか。
このウサギについては後程~
ブクマ、☆☆☆☆☆、いいね など
有り難うございます。
励まされて頑張るタイプです




