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贈り物

ここまでの読んで下さり有り難うございます。

 

 

 

 俺は精一杯身なりを整えて、アリスとの待ち合わせ場所に向かった。

 

 街に行くときは、身分をごまかす格好をするときもあるが、これからアリスのドレスを作りに行くから今日は普通に侯爵令息の服だ。

 

 アリスは、ハンナとアイティヴェルの騎士らしき男二人を傍に置き待っていてくれた。

 ハンナと談笑するアリスはにこやかだ。

 

 アリスの名を呼ぶと、こちらに笑顔を向けてくれた。

 

 周りの男たちがアリスの笑顔を見て顔から蒸気を出し、アイティヴェルの騎士に睨まれて立ち去っていく。

 多分、アリスの兄がわざと強面の騎士を選んで、今日の共に指名したのだろうな。

 昔から、妹のアリスがどれだけ可愛いか良く分かっていたからな。

 

「アリス、今日も可愛いね。」

 

「アディも素敵です。」

 

 アリス?

 

 そんな可愛いこと言ってくれるなんて、まさか何かあったのか?

 とりあえず、衣装選びにアドバイスをくれたウィルとビリーにはお礼を言わないとな。

 

「ではお嬢様、先に戻らせて頂きます。」

 

 予想通り義兄上が護衛を付けていたが、予想外なことにハンナが「国随一の魔導剣士様が居て何故騎士が必要なのですか」と強く進言してくれたらしい。

 アリスが教えてくれた。

 

 まぁ今日はアリスのために、ユアランスの騎士を連れているから万全だ。

 当然アリス最優先と厳命している。

 

 今回はアリスのドレスを買う予定もあるから、ハンナとビリーは邸に戻さず付いて来させた。

 

 

 今回は、先日とは別のカフェに来た。

 

「アリス。まずこれを渡したくて。」

 

 俺は作ってきた弁当箱と水筒を渡す。

 すぐに開封してデザインを見て「可愛い」と言ってくれた。

 これからも同じ職人に依頼しよう。

 

「あの、何故ユアランスの家門を?」

 

 ハンナ、今日も素晴らしい腕前だな。

 顔周りの髪は編まれていて、アリスの照れたような顔がハッキリ見える。

 

「長く使えるようにしたし、それなりに優秀に作ったから家門はお守りかな。」

 

 ユアランスの家門だけでも物騒なことはだいぶ減らせるはずだからな。

 

「大切にします。有り難う、アディ」

 

 嬉しいのは俺の方だと思う。

 

 

 

弁当箱の話はまだ終わらない‥‥

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