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04.お夕飯と情報交換会

「はぁ、疲れた………」

くたくたになった身体を頑張って動かし、所定のソファへ倒れ込む。

今日は酷かった。


「お疲れ様、サエ殿」


甘い低音voiceが耳に飛び込み、慌てて起き上がる。

しっかり碧い瞳と目が合う。

「た、タダイマモドリマシタ」

見られたくなかった、この姿。

忘れてました、我が家に推しがいることを。

「すみません、お腹空いてますよね。お夕飯を作りますね」

「いや、疲れているようだし…気にしないでくれ」

気にします-、気にします-。

だらしないとか思われたくないんです-。

「先に着替えてから…」

と思ったけど、冷蔵庫の中は空っぽだった。

「えっと、買い物してきますね」

「それなら私も」

「そ、そのお召し物では目立ちますので、またお召し物を揃えましたらお願いします」

そそくさと財布とスマホだけ手に持ち、近所のスーパーへ走る。






********************






「何が好みだっけ?」

ジェイド様の攻略に関する記憶を呼び起こす。

白身魚のソテ-と香草サラダ。

ダメだ、用意できない…パスタで手を打ちますか。

それと…。

着替えよね?

ジェイド様に着ていただくには、無難にシャツとかジャケット、ズボンくらいかしら?

それに下着…。

妄想に真っ赤になり、適当に衣類をまとめてお買い上げ。

「お待たせしてる、急がないと!」






********************







「すみません、お待たせしました」

帰宅後、簡単にパスタを作り、おもてなし。

もてなせてないけど。

「大したことない料理ばかりですみません」

「あれだけの短時間で仕上げてくれたんだ、感謝しかない」

笑顔が眩しいです、目が溶けちゃいます。

「では、いただきましょうか?いただきます」

「それは何だい?」

「食事の前のマナ-ですかね?生けるものよりいただいた命ですから」

「なるほど。では私も…」


「「いただきます」」


それから私たちは情報を交換した。

私はゲ-ムの話を除いた、この世界について。

ジェイド様からはゲ-ムの通りの情報を…たくさん話をした。

時折寂しそうな顔をするジェイド様を見る度、ヒロインを思い出しているのかと思うと胸が痛んだ。




たくさん話をしてる最中、私は3個程推しに心臓を捧げられました。

ドストライクの推しはいるだけで危険です。

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