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魔王の事に関して俺はストーカー並みに詳しい。
その俺が見落とした証拠やらが何か知りたくなった。
「やつの…やつの左の鼻の穴に長い鼻毛一本が出ていたわ…それに毛先ぐ45度にビシッと曲がっていたのよっ!」
俺はルシールの洞察力に感心した。
「ほお!ルシール…いい線行ったぞ!でもそれだけで決めつけられ無いだろ…」
「あんなものをチャームポイントとして堂々と見せつける頭の中が痛々しい奴が奴以外居るとでも?」
「た、確かにそうなんだけど!…言い返す言葉もないけど!それでも違うのは間違いない」
「……」
魔王…それは存在しているだけで自分の意思と関係無く魔物を生み出してしまう…それにマナが無い場所ではその体を維持出来ずに崩壊する…だから父は魔王ではない。
「…それに冥界で噂が魔王の噂を聞いたのよ」
「何の噂だ?」
「神の宝珠…女神の涙を魔王が盗んでから行方不明になったと…」
「女神の涙?なにそれ?」
「…持ち主に無限にマナを送り込む宝珠よ」
「…まさか!」
俺ははルシールの話を聞いてまた驚いた。




