表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/63

59. 水のお姉さま♡



 そろそろ。


 諸君らが、なんでパティちゃんはジェストばかりメロメロなの? と疑問に思うころだと思うのです。


 だって、フリーっぽいイケメンとして騎士王とか騎士王とか騎士王とか、いたワケじゃないですか。


 え、ジェストって、そんなにもイケメンなの? って思いません?


「それで、何が面白いのかしら? 私が嫌っている、昼夜の化身がいるこの場で。」


 そんな疑問はさておいて、神代で魔王陛下の次に偉いのは誰か、という疑問に対する答えの存在が、軽やかに重い問い掛けを投げてくる。


 そんな、天上の存在を目にしたパティちゃんが取る行動なんて、わかりきっていると思うよ。


 何せ、目の前の循環の結晶さまは、魔王陛下と永遠に結ばれるために、刺し殺した女傑だ。


 それを事前知識として、妙齢の魔女さまから教わっているんだ。


「あのっ! ボクは至高の(パトリツィア)黒い牡丹(・デル・フィオーレ)! 魔王陛下に用があって、ここに来た遣いなんですけど、もしかして、水のお姉さまですか!?」


 影に溶けて、そして循環の結晶の前に現れる。


「ええ、たぶんそう。」

「とても会いたかったですっ!」

「ふふっ、それは光栄だわ。」

「ジェストさま、ありがとね♡♡」

「構わないよ、お嬢さん(レディー)。」


 端的に結論だけ言えば、最初、王都の噴水前でジェストに誘われたとき、その視線に(かす)かな劣情を感じたから、そのままベッドインしちゃうかもしれないって、期待して、パティちゃんはついていったんだよね。


 なのに。


 ジェストったら、途中で逃げちゃうんだ。

 パティちゃんはメスガキだから、劣情を向けられた相手に勝たないといけない。


 しかし、ファーストコンタクトでは逃げられてしまった。


 それから先も、基本的にはジェストの逃亡を許している。


 パティちゃんの呪いの穴は、引き分けの際の規定が曖昧なことだった。


 負けていないのだから、発情メス犬性奴隷にはならない。

 とはいえ勝ってないのだから、そのままでもいられない。


 間を取って、ジェストに心を奪われ、会うときはメロメロになってしまう心と身体にされた、パティちゃんだったのだ。


 けれども。


 そもそもパティちゃんがイケメン好きということもあって、ジェストにメロメロであることに、なんら疑問を持っていないのだった!


「それで、これは一体何の騒ぎなの?」

「……ちょっとした、行き違いだ。」

「えー、そこの霞がボクを殺そうとしたんですケドー。」

「あらそう? 大変ね。」

「……ちぇー。」


 アッサリと殺されるようであれば、それは殺された方が悪いという、神代であった。


「それで、いらっしゃいな。」



 とはいえ、循環の結晶さまは、丁重にもてなしてくれそうですよ?









~to be continued~

予約投稿日、間違えてましたっ><

ごめんなさい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「メスのわ」の百数十年前に、世界を揺るがす大恋愛があった!

くっつき魔導師ヴィヴィアン・マリーゴールドは、鋼の聖騎士さまに恋してるっ♡

↑のリンクから、好評連載中の「くっ恋」もよろしくお願いしますね!

「メスのわ」のバナーを作ってみましたっ><
バナーですっ><

― 新着の感想 ―
[一言] 予約投稿日をうっかり間違えてしまう、ドジっ娘の朝倉さん萌え( ˘ω˘ )
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ