3. 初めて、、、なんだよ??
親愛なる諸君らは、お漏らし、という性癖をご存知のことだと思う。
もちろん私も大好きだ。
お漏らし。
それは成長過程で社会性を獲得していく上で、最初期に訪れる、羞恥心の獲得に寄与する、排泄の自立を、惨たらしく引き裂くような失態だ。
原初の羞恥心とでも言うべき排泄のコントロール。それを失ったと自覚することは、積み上げたすべての自尊心をひっくり返し、御破算しかねない博打と言っても、過言では無いだろう。
ゆえに。
羞恥心の欠片でも残している者は、お漏らしによって耐えがたい恥ずかしさと悔しさを覚えるだろう。
逆に。
ド変態は開放感と背徳感に打ち震えるのだ。
度し難いマゾヒストであれば、羞恥心こそ仕えるべきご主人様で、それを与える者は、神にも等しい博愛主義者だと錯覚するほどだ。
では、メスガキはどうだろう。
見てみたまえ、あの、崩れかけたプライドを、取りこぼさないよう唇を引き結んだ顔。
美少女が、虐めたくなるほど美しく歪んでいるじゃないか!
ああ。
ああ。
なぜ、そうも唆るような赤面を晒してしまうのだろうか。
それは顔を隠せば羞恥心を見せてしまうからと、プライドが許さないから、なのだろうか。
ああ。
ああ。
そもそも、舐めプのごとき危機感の無さから、碌な説明も受けずに放り出されたパティちゃんが悪いのだ。そりゃ、男から女になれば、あれこれ感覚は変わるだろうさ。まさか、一年間以上もVRゲームのアバターの顔しか見たことがなくて、ログイン時間がリアルより長かったから、間違えてメスガキにされたなんて、思わないじゃないか。
もちろん、その時の衣装も完全に再現されている。メスガキのロールプレイをしていたわけだ。その姿かたちは、長い緑色のツインテールに、童貞を殺すための前掛けみたいなオープンバックのペラ一な制服もどきの謎の服だ。シュラグを重ねて清楚に擬態してるけど、よく見なくても横乳が溢れている! もしかしてブラなんてしてない感じですか!? そしてミニスカとニーハイ装備は当たりまえ、足元は運が良いことに、ブーツだった。
可愛いお花柄の小さいポーチなんかπスラッシュで提げちゃって!
きっとおパンティは、ローライズの縞パンだと思われる!
もしくは紐パンのオプションも付けてくださいませませ!
でも。。。
ね?
初めましての異世界に落とされて、森。さっそく目の前にモンスターさんコンニチワ状態なのに、膀胱もMAXチャージ完了だったなんて、思わないじゃないか。
「GAHHHHHHHHH!!!!」
「ひっ――。」
じょばあああ……っ。。。
そりゃもう大混乱だよね。眼前の巨大な狼、下半身の大洪水。もう何をどうすれば良いのかってパティちゃんの頭はグルグル! グルグルといえば大根を持った妖精さんが通り過ぎるくらいな大混乱だ! 狼さんは戦闘モードに入っちゃったわけで、今晩のオカズにされちゃうの!? ってそれなら性的なオオカミさんに送られたかったなんて、待って、ボクは紳士的なド変態に好き放題弄ばれたいんだからぅわちょま――
なんて動けずに思考だけ加速していったよね。
マジで噛まれる5秒前。
そんなMK5も、あるんですね。
(美味しくないよ!? ボクなんて美味しくないからマジ待って待って待って待て待てヤダヤダ莫迦じゃないの!? なんでこんなアッサリ死んじゃうとか! はあっ!? ありえないんですケド!?)
狼が飛び上がり、口を開けて、牙から臭そうな涎が飛び散るところまでしっかりと、スローになって見えた。
こんなところで死ぬのか!?
それは嫌だ!
嫌に決まっている!
(まだボクは優しく激しく弄ばれて、ハ〇ハメされちゃってないじゃないか! バカヤローッ!!)
その時。
腰で、固く主張するモノが、熱く脈動する気配がした。
~to be continued~