27. くちゅ……っ♡ くちゅくちゅ♡ あっ♡ あっ♡ あっ。あっ♡ あっ♡ あっ♡ くちゅくちゅぐちゅくちゅぐちゅくちゅぐちゅくちゅっ♡ あ。あっ♡ あっ♡ あ。あっ♡ あっ♡ くちゅくちゅくちゅ♡
世の中には『脳クチュ』という特殊性癖が存在する。
それは、一切の性的な行為を伴わず、触手やマニピュレータなどで脳を直接弄られることによる、強制的な快楽の増幅と人格の破壊だ。
クチュクチュ♡♡
今回、特にえっちなことは、何もしていないのです。むしろ、微グロでしょうかね?
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ…………♡♡♡♡♡♡
「あふっ♡ あ゛っ♡ あっ♡ あ。ああんっ♡」
妙齢の魔女、マダム・シルヴィア・ククル=カン東方女公爵は廃エロフの水魔法触手に脳髄をくちゅくちゅしてもらっていたのだ。
しかし、声に反して能面だ!
時に囚われて、繰り返し生まれ変わり続ける人外の幻。
死んでしまったとしても、30数日後には産まれ直す。
しかも、その存在を害することなどできるハズもない。
それゆえ。
ひと時の快楽に身を任せるために、麻薬や快楽物質や、あれやこれやを直接脳内に送り込んで細い水の触手で弄り倒すのだ。
わかります??
本来なら、弄り倒されて脳をなめろうにされる手遅れの後ろ暗い快楽に、打ちひしがれながら絶頂の中で死にたいのだ。
その死は、完成する瞬間の美学であって、悲惨な最期などではない。
わかりますか??
自らの有り様を、今までの人生を、その尊厳を、ただ、ひと時の快楽に身を任せて台なしにしていく背徳感。
背筋を駆け抜けて堕ちる劣情。
「はあ……っ゛♡ はあ……っ゛♡ あっ♡♡ ――ああっ♡♡」
夜空のマーメイドドレスが、身体をくねるときにどんなシワが寄るか、知りたい? 身体に張り付いた、汗ばんだボディラインを強調するドレスが、どんなふうに形を崩すのか知りたい??
ねえねえ知りたい?
正直、脳クチュって失禁とか涎ダラダラとか、[お見せできないよ]な状態になるハズなんだけど、謎の修正力でも働いているのか、そこは妙齢の魔女だよね。ただただエロいお姉さんが、触手に耳かきをされて、色っぽい声を上げているようにしか見えないのだ!
顔は能面なんだけど!!
クチュクチュ♡♡ と、脳内に浮かび上がるのは、快楽物質と各種怪しげな麻薬による、願望の幻覚。
それは、手だ。
手。
手。
手。
手。
手。
一が全の肉林。
肌の表面を撫でる幾万の恋人の指の幻覚。
ゾワゾワと擽る感触が増幅されて、それが自らの愛する数万の恋人たちの指なのだ。
幻の中で、絶頂に絶頂を重ねるより他あるまい。
しかも、肉体を持った今の恋人が、嫉妬に燃えて妙齢の魔女に[書けない]のだ!
「あ。あわわわわわわわ。」
パティちゃんが顔を隠しながら指の間からガン見しちゃうのは仕方ないよね!!
頭弄られちゃうのって、そんなに気持ちが良いのかな? なんて思っちゃうよね!
そんな、脳クチュの道中なのだ。
~to be continued~
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