17. (もしかして、手籠めにされて孕まされちゃったりなんかしちゃったりしちゃったりなんかしちゃったりして……あはっ♡)
パティちゃんは顔に出ないようにガンバっていた!
「こちらでございます。我が陛下。」
そういえば街中を通る最中、豚畜生に荷車を引かせた上で踏ん反り返っていたパティちゃんだ。市民のみなさんの視線が堪りませんでしたな、豚。
普段から虐げられている以上の興奮は、さぞ愉しかったろう。
「うむ。」
では行こうじゃないか。
ばばん、と扉を開けるのだ。
「頼もー!」
もうワクワクとドキドキが止まらないパティちゃんだ。
その感情の昂ぶりがパティちゃんの子宮に素早く届いた!
そして淫紋がビビッドピンクに脈動を始めるのだ!
(うふふ♡ あはは♡ 下腹部を熱く撫でるような痺れ……♡♡ 妖しい気配も感じるけど、それもステキ……っ♡♡)
パターン通りなら、荒れくれ者が「おいおい可愛い子ちゃんがこんなところにどうしたんだい? ええ?」なんてヤ〇モク面を引っ提げてやってくるのだ!
だけどパティちゃんは、元男の妄想で、無理矢理やられちゃうのはオッケーばっちこーいなんだけど、輪姦されたいワケじゃなくて、愛のある感じで強引に雄をオッスオッスと見せ付けられたいワケね。
わかるでしょ?
自分を圧倒するような雄じゃないと、気が済まないっていうワケ。
「え、だっさーいっ!? こんな田舎クサイとこ、ボクに似合わないと思わない?? 豚!」
「おっほ♡ この豚畜生めの立場が底辺から地中に落ちていく音が聞こえましょう、我が陛下、素晴らしいですぅ♡♡」
そんな言葉を吐けば当然カチンとくる輩がいるものだ。
「おいおい、顔だけ、、、いや身体も良いメスガキじゃねえか。うへへへ。」
いたーっ><
パティちゃん作戦勝ちだね!
世紀末スタイルの雄♂しい筋肉ダルマの筋肉ダルマは、さぞかし筋肉ダルマで筋肉ダルマなのだろう!
その筋肉ダルマでマッスル祭をハッスルハッスルするために金持ちのウハウハで優勝したいから一攫千金を狙って、結局こんなところで夕暮れにクダを巻いてる筋肉ダルマなのだ!
実際、筋肉ダルマの筋肉ダルマだったら、パティちゃんの夢は完璧に叶うような筋肉ダルマなんだけど、男気だけが足りないのだ。
ああ、世の中とは、げに悲しきものかな。
「やれ、豚。」
「御意。」
「ぐはあっ!」
瞬殺しちゃう豚さんなのだ。
そんな豚畜生にも劣る筋肉ダルマに唾を吐きかけるパティちゃん。
その唾を、羨ましそうに物欲しそうに見つめる豚畜生だ!
そして事態は予想外の展開を迎えるものだ!
パティちゃんが、ババンと開け放った扉。
筋肉ダルマがハッスル祭を思い描いた瞬間から数秒もしない慌ただしいシーンの連続。
その延長線上に、ハプニングは連なった。
またもやババン! と扉が開いた。
「はわわわわーっ! まだ借金の返済は間に合いますよね!!?? ね! ね! ねえ!!」
やってきたのはボインちゃん!
パティとキャラ被りっぽいのは放っといて、クリーム色の金髪だ! ピッチリ黄色い修道服のコスプレともマッチして、ボディラインがマシマシだ! 解ってるじゃねえかとサムズアップをするしかない!
レベッカ・グロリオーサ・オ=ノーント。
くせっ毛がフワフワしたシスターもどき。それが、慌てながら駆け込んできて、何に蹴っ躓いたかスライディング顔面ズル剥けスタイルを披露した。これはドジっ子ポイントは高くとも、文字通り身を削る行為だぞ! おでこは大丈夫か!?
「ずびっ! ……夕暮れまでに返済しないとヤバいんですぅ! 売られちゃいますぅ! あっ♡ あっ♡ ああんなこととかぁ、こーんなこととかぁ♡♡ されちゃいますぅ♡♡」
思考がパティちゃんと全く同じ――男だ!
そう!
ベッキーちゃんは、身体の92%がムチムチぷりりんだが、、、股間に漢のすべてが集まってそそり立った、紛うことなき漢なのだ!
え?
なんだって!?
おち〇ちんが付いてるから良いんじゃないですかー!
わからないんですか!?
はあ!?
え、パティちゃんが羨むような、ハ〇ハメされたい太っといベッキーちゃんだから、二度と元の締まりには戻れないよねって感じで、凶悪な不器用を振りかざしながら、それでも逆にハ〇ハメされて雌〇〇で乱れたいのが真の漢なんじゃないですか!?
むしろ雌〇〇できるのは漢だけの特権で、逆に漢らしいというか「オラッ! 喘げよクソ〇〇〇!」っていうのは常識中の常識だから、テストに出すから!
半陰陽女体化の魔術で8%以外を女に作り替えた、漢の中の漢だぞ!!
画角の99%がエロいポージングのヤバいおねーさ、、、おっと、漢だ!
黄色のピッチリ修道服も、心なしかテントを張ってはいませんか!? 乳袋のことじゃないぞ!
「――非常に言いづらいのですが、足りません。」
疾風怒涛の勢いで、固まるパティちゃんの隣を通り過ぎて、屈強な筋肉ダルマ(あ、存在を忘れてたでしょ?)を足蹴にしてバーカウンターに沈めたベッキーちゃんは、ギルドのカウンターに沈んだ。
「嘘でしょおおおおおおお!!??」
そして、首を90°グリンと捩って、血走った視線をパティちゃんに向ける。
「ひっ。」
そりゃ怖いよね。
「ねえ!? お金貸してくれないっ!? 絶対返すから!? 身体で払っても良いし!?」
~to be continued~
すごい……こんなヒドい話を年の瀬にぶち込んでくるあたり、すごく私って感じですね♡





