15. え、そんな太いのはいるワケ……ちょ――まっ、あっあっあっあ[以下略]
「でさ、なんで魔法をいつでも使える状態のワケアリが、黙って捕まってたの? ウケるんですけどー。」
深緑の輝くようなツインテールを棚引かせ、挑発的なメスガキコスチュームで身を隠したパティちゃんは問う。
銀に輝く青い金髪の美青年。深き森の民の、上質で特徴的な民族衣装に身を包んだ水のド変態、廃エロフは答えた。
「ふむ……ふむ。趣味であろう。」
「よし豚、やっぱ殺せ。」
「御意に、我が陛下。」
「待ち給え、女。」
「パティちゃんとお呼びなさい!」
「パティちゃんさま我輩は、この子らが運ばれる先を潰そうと、」
「よし豚殺すな。」
「御意に。」
周りの奴隷は、ただただ圧倒されていた。
突然の襲撃、屈強なハズの護衛が得体の知れない豚に蹂躙されていく。
縄化粧で強調された汚ねぇ体を惜し気もなく戦闘に晒して傷ひとつない。
それどころか。
打たれる度に、切られる度に、突かれる度に気持ち悪い嬌声を上げてイキイキと身を晒し続けていた。
気付いたら、人数が減っていた。
パティは、暗殺者の役割だった。これだけ豚が煩くて、潜むことの出来ないアサシンもいまい。
鮮やかに、鏖殺した。
一人くらい残せば良いものを、間違ってみんな殺っちゃった☆
だから、奴隷側に訊くしかなくなっちゃったんだよね。
「つまり、アルドランジュ……長いからロブで。で、そのロッちんは背中のエルフを助けるために?」
「ええ、この奴隷商も、違法な奴隷を真っ当な奴隷に混ぜて運んでいたのだろう……運び込む先がわかれば良かったのであろうに。」
「奴隷商のクセに、護衛が弱すぎたのよ?」
「ええ、残念で。」
「で、さっきボクを女過ぎるとか失礼なコト言っちゃったオトシマエは、どう着けるつもり??」
「はて。幼女の香がしたのだ。歓迎しないわけにもいかぬと……反応が、まるで女だったパティちゃんさまこそ、どうしたのだろうか。しかし、その肢体の華奢さ、どうにも蛮族でもない様子。」
「ボクは半妖精で山の民の隣人! 花売りの女王のパトリツィアよ。平伏しなさい!」
「ははぁ……っ。」
平伏したのは、豚畜生と周りの奴隷。
水色頭の廃エロフ、アルドランジュ・ミルカレス・ガルド・ドゥ・ラグランジェには効かなかった。
「ちっ、マッサージ師のクセに。」
「我輩が阿るのは、ロリータちゃんたちだけだろう、花売りの淑女?」
そう、それは単純な理由だったのだ。
諸君らは当然、ロリータコンプレックスという言葉はご存知だろうね?
ああ、いい、いい。別にオリジナルの話をしたい訳じゃないし、所謂ロリコンとショタコンを含めたペドフェリアの話だなって理解できれば十分さ。ニンフがなんだって細かい童貞は黙ってて?
重要なことは、エルフのような長命種では、初体験の年齢が相対的に低く、子供の身体で経験することが多かったせいで、ロリコンとショタコンに溢れ、若ければ若いほど性的に魅力的だという種になってしまったから、ずっと若々しくいられるのだ。という説があるらしい。
だから、同族の子供を攫われるなんて許せるハズもない。
「ボクだってロリじゃん!」
「その言葉が、パティちゃんさまをロリたらしめないのだろうね。」
「くっ。」
「見ていたまえ。」
廃エロフは、水の魔法を極めたド変態だ。
その神髄は、身体の拡張にある、と信じてやまないド変態だ!
つまり、水の触手魔法が大得意なんだ!!
「アルドさま……?」
「なに、怖くないよ。」
「は……い。」
可愛い幼女、推定ヒトケタは擽られて、キャッキャと笑っていたけど、以下略。
ごめん以下略なんだ。
「あっ。」
以下略。
以下「ああん♡」略。
「あれ、羨ましいですね、我が陛下。」
煩いよ豚。
以下略の最中、上空では気づかれないとみたアホー鳥が旋回している。
「アルドランジュさまぁ♡♡」
以上、以下略でした。幼女は、擽られて息も絶え絶えに、汗だくの身体で廃エロフに寄り添う。
いいかね諸君。擽られていただけだぞ!
ちなみに私はペドフィリアには思いっ切り理解があるので、5歳とか好物です! どっちもください!
「ボクにも、それやってよ!」
「我輩はロリコンである。」
そんな固辞の言葉が、あるんですね。
~to be continued~
実は、5歳が好きな場合、ペドフィリアではないのです。





