13. 草場の陰でゴソゴソって、やることはひとつでしょ??
『而して花を鬻ぎて売らぬ女王、我が牙を如何にして手にしたのだ。』
まだいたのかよ蛇。
「え、いやいやちょっと待って淫紋って何!?」
うむ。実に素直な混乱だ。
確かにおヘソの下辺りに、羽の生えた聖杯みたいなハートのシルエットが可愛い刺青みたいなものが浮かんじゃって、慌てるなっていう方がムリ寄りのムリムリでしょ?
あ、でもでも、黒の際だったデザインにビビッドなヴァイオレットピンクがアクセントで、ドチャクソエロカッコイイなってパティちゃんドキドキしちゃってる。
なにせ淫紋といえば、えっちしたくなっちゃう呪い的なアレだって、パティちゃんは知ってるからね!
詳しいもんね!
そういうところだけ、よく覚えているんだもんね!
でもパティちゃん。野外で童殺服めくり上げて、ミニスカ引き下げちゃうとか、中々の痴女だけど大丈夫??
毛が生えてなくて、淫紋が映えるわーってそうじゃないでしょ!
『我が加護にして契約。』
「それだけじゃ説明不足でしょ!?」
『して、牙は、』
「それしか喋れないの!?」
邪龍とて、元の目的を果たさずには帰れない。
ただ、無言の圧力を視線に込めるのみだった。
「知らないよ! えっと、あれ、なんだっけ、、、そう、輪廻転生のひと柱とかナントカゆってた女神がくれたんじゃないの?」
『……ふむ。異界に投げた物か。……お館様方の。わかった。』
「わかっちゃったの!?」
『然り。』
「じゃあ淫紋ってなに!」
『淫らに魅せ、獣欲を引き寄せる我が加護だ。』
「やっぱそうじゃん!」
『では、さらば。』
「いや!? ちょ、まって消してってよ!」
脈絡なく、存在も気配も消えていた。
初めから、何もなかったかのように。
「……嘘でしょ。」
残されたのは戦慄するほど艶めかしい淫紋。
そして、そこに感じる邪龍の気配。
「嘘でしょ……。」
そして恍惚の表情を浮かべながら[見せられないよ]なマゾ豚。
パティは、やり場の無い感情を籠めて豚を蹴って目覚めさせた。
ちょうど、晩ご飯の準備をさせていた所だったからだ。
*** ***
なんと今回2本立て!
気になるアレについて知りたいって思ってる、イケナイ子がいっぱいいるって聞いたから書いちゃった。
えへへ。
えっとね?
この中で、野ションしたことある子、手を挙げてーっ><
いる? いない?
漏らしたのはカウントに入りませんよ?
でね。
わかると思うけど、ここから先は排泄のお話だよ☆
おっけー??
うんうん。
じゃあさ、排泄行為が初期の社会性の獲得、自立の第一歩とも言われてるのは、知ってるかな?
だから、逆に排泄行為のコントロールを失っちゃうことは、自分の尊厳を根本からポッキリ折っちゃうような、ダメージを齎すこともあるんだって。
それってさ。
とっても、背徳的なこと、じゃない?
だって、だらし無いのが見られちゃう。
我慢できなかったのが、バレちゃう。
幻滅されるかもしれない。
笑われるかもしれない。
嘲われちゃったらどうしよう。
そもそも、出した物が見られちゃう。
見られたらどう思うのかな。
臭いだってある。
下半身も丸出しだ。
ああ、どうしましょう。
その蔑んだ視線が堪らない。
顰められる眉の非難。
ああ、もう。
背徳感が堪らない。
なんて快感に身を委ねられるのは一部の変態さんだから気をつけた方がよいですよ? ちなみにパティちゃんは、おしっこを掛けたい派の変態で、豚畜生は掛けられたい派の変態だ。
あなたはどっち?
さて街道の脇に、二人でコソコソと分け入った後のことは想像に任せるよ。
しーしー。はーい、しーしーしましょーね♡
よし、話を逸らそう。
終わった後に何で拭くか。それは旅をする者すべてが抱える問題。
それを解決したのは、ひとつの魔道具。『純潔の乙女』と呼ばれた武装ドレスの機能を解析して作られた英知の結晶。
魔力を通すと、すべての汚れが落ちる布。
これにより、女性の冒険者が劇的に増えたという。
すごい発明なんだ。
実は、パティちゃんのポーチにも入っていたんだ。女神さまは優しかったんだよ?
~to be continued~





