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12. 邪龍さんよわーいっ>< え? 蛇なの?? 蛇なんですかぁ♡♡ 笛でとぐろ巻いちゃうのー?? えー見たーいっ♡ ほーらっ♡ まーけっ♡ 負ーけっ♡ 巻ーけっ♡ ……え、ダサ。。。なんてうっそー♡

本日二度目の更新ですっ><



『ほう……。威勢や良し。』


 暗闇そのものが具現化して、途方も無い顔の先が見えた。

 存在は概念そのものであって、実存に意味などない絶望。


 しかし。


 パティの『気配操作』が、絶望をパティから遠ざけた。最弱の概念が拮抗した。


 龍の鼻息は、(くさ)かった。


『まだ、この時代に我を打倒せんと欲する者がいるか。……ならば()し。()く挑め。』


 絶望が、(わら)った。

 そして、パティも笑った。


「あははははは!」


 そうして、気を狂わせることで、実力以上の威勢を張るのだ。


「えーっ!? やだーっ!? なんで、こんなに可愛いボクが、(へび)と戦わないといけないんですかー?? え、嘘でしょ、ボクが勝てると思ってるの!? それって弱いもの虐めじゃない??」


(ヤダヤダ戦うとか無理でしょゼッタイひと口で美味しくペロリだって!!)


『なに?』


 絶望に溺れることにも、気丈にも立ち向かうことにも、不遜にも服従を求められたことにも慣れていた。


 しかし、邪龍といえどメスガキは初めてだった。


「あれ? もしかしてボクをひと思いに殺しちゃえば良いやって思ってる? ねえねえ思ってるとか? えっ!? ヤバーい! それって子供の癇癪(かんしゃく)じゃん!! ぅわ、引く……。」


 言いたい放題だった。

 一度口撃(丶丶)を始めたら、止まれないのがメスガキであるよね?

 その口が災いの元なんだけど、どうやら今回は、そうでもないようですよ?


『なんだと……?』

「だってそうじゃーん! ボクはしがない(丶丶丶丶)ロリ巨乳だよ?? そこら辺の蜘蛛(くも)にだって勝てないじゃん! なのに自分がゼッタイ勝てるってわかってて、挑んで来いとか大人気ないっていうか、え、もしかして遊んでほしかったの?? 友達少ないの?? わー。ごめんねー??」

『ほう……。』


 それでも。


 邪龍は、絶対的な強者の余裕があった。

 小さき者、今は潰えた妖精(ピクシー)のとある高貴な血族の(かおり)を漂わせた者が、(わめ)こうとも、それだけだった。


『よかろう。花の民(ピクシー)の女王、パトリツィア・デル・フィオーレ。花を(ひさ)ぎ、花を売らぬ弱者よ。』


 邪龍は、絶望の恍惚(こうこつ)を好んだ。


『ならば、我は手を出さぬ。』

「え……?」

『豚、その獣欲を()け。』


 むくり、と気絶していた豚が起きた。

 白目を()いて、感情は見えなかった。

 そして、パティに向かってフラフラと歩く。


『その豚もオスなのだろう。我が手を顕現(けんげん)するまでもなく、豚が花を散らすだろう(丶丶丶丶丶丶丶丶)。』

「豚を、性欲のままに動かしてるの……?」

(しか)り。』


 その言葉に、パティは笑いを堪えられなかった。


「あははははははは!! ねえ! 本気で言ってるの!?」

『?』


 蝶のマスクで顔を隠し、亀甲縛りと食い込んだ白ブリーフでだらし無く汚ねぇ体を飾り、黒網タイツと赤いピンヒールで美脚をさらす豚が一歩、また一歩と(よだれ)を垂らしながら近づくのは、さすがに引くっていうか怖いけど、パティちゃんは無害だって知っていた。


 いや。


 信じていた。


「コイツは、真性のドMなのよ!? NTR(寝取られ)属性持ちの変態紳士よ!」


 呼応するかの如く、ササッと豚は正座した。


「ボクが犯されるところを見ることこそが、至上の豚なのよ!」


 額の汗を見れば、パティも豚に襲われないと信じ切れてはいなかっただろう。

 しかし、それでもド変態の心の叫びを信じたかった。


 なぜかって?


 パティちゃんだって心の底から、つよつよ〇〇〇に負けて理解(わか)らせられたい願望があるからだ!


 それがこの勝利を(もたら)した。


()(がた)い……っ。』


 初めて、邪龍の威勢が崩れた。

 それを見極められないメスガキなどいない!


「だから何だって言うのぉ? あれだけドヤ顔で豚(けしか)けて、失敗しちゃった(テヘペロ☆)で済ませるわけ?? えーっ!? ウソでしょーっ!!」

『む。』

「アンタは負けたのよ! 蛇! せいぜい蜷局(とぐろ)巻いて悔しがることね! それとも今からボクを叩き潰したりしちゃう? ねえねえ! 強いんでしょー!?」


 ちなみに豚は、見せられない状態なので描写ができない。

 通り掛かるはアホー鳥。さしたる用も無いと見え、邪気を感じて降りることなくアホウアホウと飛んでいく。


『ぐふ、フハハハハハハ。』


 その息は臭かった。


『なるほど、愉快々々(ゆかいゆかい)。我が敗北か。』

「そ、そうよ!」

『ならば花の女王(デル・フィオーレ)。その蛮勇を寿(ことほ)ごう。我が加護を受けよ。』


「ゑ?」


 気付いた時には、黒く赤い光がパティの下腹部を焼いていた。


「あぎっ――()っづぁあああああああああ!!」


 邪龍は、破壊と破滅の眷属は、絶望の恍惚を(かて)とする。


 その加護は、享楽に(ふけ)る者を助け、


 そして、


 メスガキの人生を、よりハードなものとした!


「な、に゛これぇ……っ゛。」

『それこそが、汝に与えたもう、花を(ひさ)ぐ狂乱の至高――淫紋(いんもん)である。』


「う、そ……っ。」



 やったねパティちゃん!

 これで発情しやすくなったよ!









~to be continued~


そして私は感想とかレビューとか、FAとか評価とかブクマとか、貰えるものは全部ほしいタイプの変態ですっ><


くださいっ><

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― 新着の感想 ―
[良い点] うむ。 [気になる点] うむ。うむ。 [一言] うむ。うむ。うむ。やったね!!淫紋を手に入れたよ!! タダチニソウビシタマエ!
[良い点] 淫紋 とってもインモラルな響きがいいですね! 発情しやすくなるなんて! 粋なプレゼントですね。
[一言] いつもながらサブタイトルが秀逸なんですよね。 サブタイトルを眺めてるだけで興奮を禁じ得ないですよ。 これで邪龍さんもマゾ蛇の仲間入りですね! ようこそっ><
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