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ゾンビ待ち  作者: 伊藤両断
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帰路

「それじゃ、また」


名残惜しが、明日は仕事…彼女に別れの挨拶を済ませ駅へと向かう。


「あ、これ…さっきマリが言ってた病院かな?」


酒のせいか、ポロっと独り言を洩らしてしまった。


辺りを見渡したが、誰にも聞こえていない様子。


ふとした瞬間に視界に入った富士見病院の広告…載っている地図を見ると、わりと家からも近い場所にある事がわかった。


電車に乗ると、社内のテレビにも富士見病院が映し出されている。


「新薬の開発は私だけで無し得た事では無く、多くの人に協力いただけた結果であり…」


インタビューを受けているのは、富士見病院の医院長だろう。


白髪のオールバックにハーフリムの眼鏡…年齢は60歳くらいかな?


それにしても、目が乾いてきた…家に帰ったら速攻でコンタクト外して眼鏡にしたい。


そんな事を考えているうちにインタビューは終わったらしく、テレビの内容は違う話題に移っていた。


…マリと付き合って、もう2年か。てか、あと1ヶ月もすれば3年目じゃないか?


社会に出て1年ちょっと…もうそろそろ、結婚とか考える時期なのだろうか。


それはちょっと気が早いか?


お互いの両親とは挨拶も済んでいて、僕は微妙だがマリは気に入られている。弟とも仲が良く、L○NEもしている。


子供、何人欲しいとか言ってたっけ…


電車に揺られ、将来の事を考える。


「子供は2人は欲しいよな…ウチみたいに男2人より、男女1人ずつが良いな」


気づくと、また独り言を喋っていた。今度は電車の中なので周囲の視線は不回避…僕は何事もなかったかのように、またスマホでTwi○terをチェックし恥ずかしさを紛らす。


それにしても、こうして平々凡々と過ごせる事って…幸せだな。


今まで治せなかった病気なんかが治せるようになったり、1部の天才や努力家たちのおかげで僕らの生活は豊かさを増していく。


ありがたいこと、この上無い。





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