東陸道新幹線
1964年
東京、大阪をつなぐ標準規格路線の新幹線が開通し
日本は、大いに賑わった
その一方で、新幹線が国防上の歩兵移動にも容易的だと防衛隊の上層部が判断し
防衛省は、国鉄に対し、東京ー八戸、三沢の高速鉄道構想を提案
国鉄は、採算の都合上、山陽新幹線への建設を優先
北への延伸は、仙台で様子見の予定だったが
防衛省が郵政省（郵便預金）と大蔵省に頭を下げた末、新幹線整備予算を出す事になり
1966年、東北新幹線と言う名義で計画
史実では1970年に新幹線整備法が出来たが、此処では東北方面への国防関連で、本州北部への新幹線整備法が66年に制定、70年に改正され新幹線整備法になった
1972年（昭和50年）8月 仙台駅近郊
「何か、なげえ橋造ってんな」
「なんでも、新幹線って言う、路線だそうだ」
「それって、とぉきょうとおおさがを結ぶって言ってるあれが」
「何でも、国防のためにとぉきょうと東陸道の八戸をつなぐみてぇだ」
「にしても、仙台駅から離れているな、あれだと貨物線で宮城野原方面になるんでねえか」
建設時に、国鉄と防衛省は仙台での路線建設計画で大きく揉めた
国鉄は仙台停車前提で建設計画を検討していたが
防衛省は、速度重視で、考えており
一時は国会決議になりかけたが
国防上の観点から、宮城野原貨物駅付近に新仙台駅を建設することで纏まり
高速計画が進んだ
その後、北上駅で横手方面への建設計画案も浮上するが
三沢方面優先工事として流れた、ついでに言えば上越新幹線の冬季運営路線も流れた
そうこうしているあいだに、1977年に盛岡までの線路敷設工事が終わり
78年4月には八戸まで開業し、試運転が行われ
79年3月25日
大宮ー三沢の東陸道新幹線が開通したのだった
当初は東北新幹線の予定が東陸道への新幹線だから東陸道新幹線になった
新幹線には、新仙台発着が、みちのく
盛岡、北上発着がぎんが
三沢へは、つがる
と名付けられた
その後
82年に、東京駅の中央快速のホームを高架化させた上で、東京駅に乗り入れ
88年には、東海道新幹線とレール接続も行った
直通計画はなかったが、国防上のために建設された
2001年に起きた統一戦争では
第10師団の33歩兵連隊、35歩兵連隊の一部が新幹線を使い、東京乗り換えをせず、三沢、盛岡に展開し、北海道から上陸した蝦夷人民共和国軍に抵抗し、EATO軍が来るまで耐え抜いた
統一戦争後に
東陸道新幹線は、青森延伸計画が決まり、その後、函館への建設計画も作られ、津軽海峡トンネルの建設に繋がっていった
終わり
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