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マナイタ・マジカル   作者: sandミ☆
4/7

愛奈の問い、コールの答え


「コール!どういうこと!?」


と、わたしが叫んだのはその色々あった晩のことでした。知らない人の前で全裸にさせられたら誰でもこうなると思います。しかも、よりによって男の人って…


「ゴメンゴメン!急だったから色々言い忘れてたよ」


「まったくもーッ!色々教えてもらうから鞄から出てきて!」


「はいはいっと~」


すると、鞄の中から何やら不思議な光を放ち、そこから出てきたのは…


「…コール?」


コールなのは色や細部からわかりました。ですが、そこから出てきたのは、なんと…


女の子だったのです!


「家にいるときはこっちの姿の方が何かといいでしょ?お話しやすいし」


「コール…ちゃん…」


「何でちゃん付け?」


今まではケータイに対して…つまり物に対してだと思ってたので普通に呼び捨てで呼んでました。『スマホちゃん』とかなんて普通呼びませんよね。

でも今は女の子に対して。だからわたしはこれから『コールちゃん』って呼ぶことにします。


「これからはコールちゃんって呼ぶね☆」


「うん、まぁいいわ」


「やった!よろしくね!コールちゃん!」


「うん、愛奈 …それより」


コールちゃんは流れを変えるかのように言いました。


「魔法少女について聞きたかったんじゃないの?」


…あ、忘れてた


「そうそう!えっと、まずは、何で詠唱いらないの!?」


「時間の無駄でしょ?唱えてる間に攻撃されたらアレだし…」


「むう…」


わたしはとにかくメモを片手に質問攻めしていきます!


「じゃあ、人に見られたら魔法って使えなくなるの?」


「今のところ『物質固定系統』はダメなようね」


「『物質固定系統』?」


「簡単に言うと武器を出したり変身したりする事。途中で見られるとキャンセルされるから変身は隠れてするようにね~逆に変身完了してたらそれは解除されないからご安心を~」


「は~い… じゃあ、シャドーって何者?」


「シャドーは人間界にそれとなく潜んでる闇のこと。シャドーのほとんどが成長仕切れてない、いわゆる幼体状態で、力もいたずら程度しかないからね」


「シャドーにはどんな力があるの?」


「う~ん…例で昼間に倒したシャドーで説明するけど、あのシャドーの特性は『誘拐』。幼体だと、自販機の下に10円玉とか落としてすぐに下を覗いたけど、あれ?ない!って力」


「えっ!?しょうもなッ!?」


これなら楽に倒せる!って思ったのも一瞬でした。


「成体になると、全てを飲み込むブラックホール状になるからね」


「規模が変わりすぎだよぉ…」


「まぁ、普通は幼体ばっかりだから大丈夫だけどね~」


つまり、成体にならなかったら倒せるということらしい。


「じゃあ、どうなったら成体になるの?」


「しばらく暗闇の中にいつつ、シャドー同士が結合して大きくなっていく…まぁ地球は昼があるからそうなることは滅多にないけどね」


「へ~、えっと…シャドーってやっぱり普通の人には見えないの?」


「そうね。だから愛奈がシャドーと戦ってるところを普通の人が見たら刃物を振り回して遊んでる痛い子ってしか思われないから大丈夫!」


「大丈夫じゃない~~~~ッ!」


普段からコスプレしたりしてますが、流石にこれはキツいです…真面目に戦ってるのに笑われたり変な視線で見られるのは…ね?


「じゃあ、コールちゃんはみんなには見えるの?」


「私は見えるし声も聞こえるでしょうね」



ーーー等と色々聞いていきました。


そして最後に、わたしは一番重要な質問に差し掛かります。


「…なんで胸が縮むの?」


「…そんなに重要?」


「勿論ッ!!!!さぁ!早く!何かあるんでしょ?」


「それは…魔法少女になるときに胸を縮めることによって胸の分の体積を縮小し、高密度にすることで、魔法少女の体の中に高エネルギーを持つ物質を作り、それから放たれる波動を意思に乗せることによって自由に魔法を使えるって訳」


「なるほど…つまり?」


「魔法を使うには必要な行為ってこと。だから諦めて」


「…はい」


何やらとても難しい物が関わってきてることはわかりました。まぁ、これで一通り質問したのでそろそろ寝ることにします。明日は月曜日で学校があるので。


「それじゃあ、コールちゃん、おやすみ!後、これからよろしくね!」


「愛奈、おやすみ こちらこそよろしく」


電気を消し、わたしはすぐに眠りに落ちました。

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