3、 ライトアップに夢心地
レベルの高いレストランが多いと言われているシンガポール、初シンガポールでは3人はどんな素敵なレストランを発見するでしょう?
私達の乗ったシャトルバスは、トレーダーズホテルというシャングリ・ラの姉妹ホテルに寄った。外から見ただけだったが、かなり大きなクリスマスツリーが見え立派そうなホテルだったので、次回来ることがあればこのホテルもいいかなって気がした。
ここで宿泊客が乗って来たが、年配の白人の方ばかりで、日本やアジアの国の人は私達以外はいなかった。
シンガポールへの観光客は全体的に欧米人が多いのだろう。
「ゆり、今日は疲れているんじゃない?」
「全然疲れてないよ、ハワイみたいに時差がないから楽で気に入ったよ」
「そういえば、すごく元気そうだよね、ゆりも、ぱんも」
ハワイはお気に入りで何度も家族で旅行しているが、到着日はゆりとぱんは、いつも全く死んだようになって部屋に入るなり寝込んでしまって、起こしても中々起きず結局夜になってしまい、1日目が終わりというパターンがほとんどだった。
でもシンガポールなら1日目から有効に使える感じで、4泊5日でもそれなりにゆっくりできそうだ。それでお気に入り度がアップした。
この辺りはもうオーチャードロードが近いのでイルミネーションが見え始め、少し行くと伊勢丹オーチャードにバスが停車したのでそこで私達は下車した。
そこからオーチャード通りを見渡すと、太い通りの両側に華やかなデコレーションがされていて、無数の幻想的な明かりや美しい光のアーチで飾られて街全体がお祭りのようだった。
クリスマスの時期には各ショッピングセンターやホテルが「ベスト・デコレーテット・ビルディング賞」というのをを競ってクリスマスムード溢れるデコレーションを行うらしいので、その時はもっと華やかだったのかも知れない。
その光の海をじゃらねっと達3人は、それぞれ携帯カメラやビデオを片手に、(特に私はビデオ係だったが)素敵なイルミネーションを撮って回った。
アジア地域では香港と同じぐらいに華やかなクリスマスと称されていて、街全体がライトアップされている様子は素晴らしく、この時期に世界中から観光客が訪れるという事が納得出来たし、一晩中でも見ていたかった。
通りがかる人達は、中国系は勿論だがその他、マレーシア人、インド人やアラブ人が多く、欧米人もかなり目立っていた。やはりこの国は、国際都市なのだなと実感した。
カルチャーショックを感じたのは、様々な人種が混ざり合っていることよりも、アジアの国であるにもかかわらず、ほとんどの国民が英語を話し、コミニュケーションをしていることだった。日本にいて日本語しか話さない私達日本人にとっては(そう感じるのは私だけかも知れませんが)、一寸理解し難い光景だった。
日本に帰った時は、もう少しちゃんと英語の勉強をしようと秘かに思っていた。
しばらくロマンチックな気分でライトアップを眺めていたら、外が真っ暗になって来たので、時計を見たら現地時間の午後7時半頃だった。
シンガポールは赤道直下にあり日出、日没の時刻や気温が通年を通して殆ど変化がないという事なので、日中が長く、仕事が終わった後からでも、趣味や遊びに有効に時間を使えそうで、とてもこの国の国民が羨ましくなってしまった。
もっと見ていたいけれど、とにかく私達3人はお腹が空いてきたので、食事をしようという事になった。
つづく
つづく