3、 シンガポール最後の夜
旅行の最終日にいつも頭を悩ませるのは、やはり両親や知人へのお土産選びだ。
毎年海外旅行に行きその度にお土産を渡しているのでワンパターン化してくるので、もう購入しなくてもいいかな?と思いつつ、つい買ってしまうのだ。まあ、選ぶことは楽しいのであるが。
シンガポール旅行は初めてだったので、何度も旅行したハワイに比べたら、目新しく珍しいお土産を沢山見かけてとても新鮮だった。
南国的グッズやお土産というより、シンガポールには中国風やアジアンテイストの品物が多く、特にジム・トンプソンのタイシルク、バティック、マーライオンのデザインされたグッズは目に留まった。
一生懸命考えて悩んだ末、、食品はやはり何処の国に旅行しても必ずといっても過言ではないぐらい定番のマカデミア・ナッツ入りチョコ、マンゴーやパイナップルティー等のフレーバーティーが、6缶詰め合わせになったティーセット、そして、パイナップルの形をしていて中にパイナップルジャムの入ったクッキー等を購入。
ばらまき土産にはバティック柄や、マーライオンのボールペン、それぞれ5、6本セット。
更にチャイナ柄の小銭入れをまとめ買い。
娘はカラフルなオウムのような南国バードのぬいぐるみがとても気に入って、それとマーライオングッズ数種類。
自分用には『アン・クライン』の腕時計と全体が小さなマーライオンの柄になっているバッグ、その他、風水を取り入れた干支のネックレスを購入した。
これはネックレスのヘッド部分にぶら下がっている動物が回転するという、ちょっと珍しい物でとても気に入ったのだが、残念ながら自分の干支は売り切れていて、残っていた何種類かのうち比較的可愛かった、ねずみのヘッドのペンダントを選んだ。
更に母には素敵なショールやバティック柄のスカーフも購入。
主人はなぜかいつも自分用のお土産は欲しがらないので、主人には何か買った記憶がない。
こんな感じで今回もお土産を沢山買ってしまい、お土産代も馬鹿にならなかった。
お土産購入に疲れた私達はDFSの隣の『ロイヤルプラザ・オン・スコッツ』からタクシーに乗車し、宿泊している『シャングリ・ラ』に帰った。
最終日も1日遊んで疲れたので、バタンキューといきたかったが、翌日の午前便で帰国なので休んでいる訳にはいかなかった。
まずはシャワーに入り、休む間も無く荷造りに取り掛かった。
何しろ自分のだけでなく、娘の分も荷造りしなければいけないうえ、お土産も沢山あるのでそれを纏めなければいけないのだ。
いつも海外旅行に持参している、ハワイで購入したキャスター付きのお土産袋に壊れ物以外を押し込め、荷造りが大体終わったのは午前2時近かった。
娘は先に寝かせていたが、私も早く寝なければと急いでベッドに入り、結局、旅行の最終日なのに余韻に浸る事も出来ず、慌ただしく最終日の夜は過ぎていった
。ちょっと残念。
でもハワイから午前便乗で帰国する場合の、前日の慌ただしさに比べたら、シンガポールからの帰国は、早朝にバゲージだけ先に集めに来たりしないだけ、まだ楽なのかも知れないと感じた。