7、 電飾DFS
海外でDFSといえば免税店の代名詞的存在。
海外に行った事のある日本人なら、多分知らない人はいないのではというぐらいポピュラーな、日本人御用達の免税店だから、滞在中にこのDFSに一度や二度、いや人によっては毎日通った方もいるかも知れない。そして日本人の好きなDFSは、ここシンガポールにもやはり存在していた。
数年前までDFSはマリーナエリアにあったのだが、オーチャードからかなり離れていたので、客足が買った悪かったからなのか、或いは新店舗を構えるまでの臨時だったのかはわからないが、ごく最近オーチャードの方に移動して新店舗を構えたのでラッキーだった。
場所的にはオーチャードロードと交差するスコッツロードに入ってすぐのところだ。私達のツアーバスがDFSに近づいて来ると『巨大な電光掲示板のような派手な建物が見えて来た。
それは近くまで行くと更にハッキリし、建物の前面が細かく区切られたパネルのようになっていて、赤、青、紫といった原色が順番に点滅しているのだ。まるで『アタック25』のパネルクイズ(ちょっと古いかも)の画面でも見ているような感じだ。原色傾向は中国的かも知れない。かなり度ハデな建物だったが、今まで見た事の無いないような斬新さを感じた。多分日本ではあまり見かけないようなデザインだ。
ガイドさんに案内され、店内に入ると、外装のわりに中はそれ程派手でなく、わりと普通だったのでほっとした。
自由時間は僅か一時間と短かかったから、じっくりと品定めするのは無理なので、売り場の把握だけしようと思い、店内を上から下までぐるっと一周した。でも、ハワイのDFSのようには広くはなかったのですぐに回れた。
ざっと見ただけでも、1階はぬいぐるみや、ばら撒き土産によさそうなペンや、キーホルダーがあり、中でも黒地に小さなマーライオンがプリントされたバッグや、バティックの生地のスカーフ等が目を引いた。
2階、3階はブランドバッグや、化粧品の売り場で、ブランドブティックもそれなりに入っていた。今度の旅行では『ブルガリ』のネックレスを購入したいと思っていたので、『ブルガリ』もチェック、店内はそれほど広くはなく、品揃えはまあまあといったところ。
ハワイDFSは品揃えは勿論だが、お客さんを逃がさず、くまなく商品を見せようとする魂胆からか、一つの階をぐるりと一周しないと下の階には降りられないような、やっかいな造りになっているのだ。だから、ちょっとお土産を買い忘れたからといっても、時間が無い時にはおいそれと気軽には入っていけるお店ではないのだ。
でも、シンガポールのDFSはそこまで広くないので大丈夫!
ちらっと見ただけだったが店内は至って中国色豊かな商品が多いようだ。やはり同じ南国とはいっても、ハワイやグアムのようなリゾートテーストとは少し違うようだ。
一時間はあっという間に過ぎ、集合時間なったので1階の集合場所に行くと大体みんな集まっていた。
そこでバスを待つ間、再びガイドさんが今日の夜のツアー『アニマル・ナイト』(これはナイトサファリだが)に参加するかどうかの最終回答を(ぱん)に聞いて来た。あまり熱心に誘って下さるので、断りづらいのだが…
私は知らん顔でぱんに任せておいたが、「子供が疲れているので、今日は参加しません」とガイドさんに屈せずに言えたのでよかった。えらいぞ、ぱん。
それにしても、日本人的感覚からするとこのガイドさんは親切を通り越して、ただしつこいだけのように思いがちだが、少しでもお客さんの近くにいて、情熱的なまでの熱心さで勧誘してくるのも、お客さんに楽しんでもらおうとするサービス精神なのかもしれないと思った。
中国系の人々とは商売に対する考え方や、習慣が少し違うのだろう。
でも、確実に私達を楽しませてくれようとしていた。
その後私達はバスで『シャングリ・ラホテル』まで送ってもらって同行者と別れた。短かかったが楽しいツアーだった。