6、 シンガポールは「飲茶」です
前回のショッピングでは散々振り回され、うんざりしていたじゃらねっと一家でしたが、やっとランチにありつく事ができました。どんなランチが待っているかお楽しみに。
観光より長いショッピングの時間が終わり、これでやっと待ちに待ったランチの時間が来た、とじゃらねっと一家は一安心した。
昼食場所は、健康食品屋からもそう遠くないシンガポール川沿いで、クラークキーの近くの中華料理店だった。欲を言えばシーフードか何か食べられる素敵なカフェのほうが良いのだが、それはまず、シンガポールではありえないだろう。
ガイドさんに案内された飲茶店はツアーでしばし利用されるらしく、日本の旅行会社のステッカーが貼り付けてあった。
欲を言えばシーフード好きなじゃらねっととしては、シュリンプか帆立のグリルでも食べながら、お茶も飲めるシーフードレストランか、そのたぐいの方が好みだったが、まず、それはありえないだろう。ハワイやグアムならいざ知らず。
シンガポールのパック旅行にセットされている市内観光の昼食は、どのパンフレットを見ても大抵専門店か、ホテルで飲茶を食べるというのがお決まりのようだから、しっかり、わたしたちもそのパターンにはまったのだ。
最も、シンガポールは国民の約6割ぐらいが中国系民族のくにだから、中華料理店が利用されるのは当たり前かもしれない。郷に入っては郷に従えの諺どうりの感じ。
ガイドさんの説明によると「このお店はツアーでよく利用されますが、結構美味しいです。日本人のお客さんは皆さん美味しかったと、言ってくださいます」
たいていツアーに利用されるお店は、日本人が多いのだろうし、次第に日本人の口に合うような味に変化させたか、日本人の好むような味のお店を見つけて利用しているかどちらかだろう。
案内されて中に入ると想像していた以上にだだっ広く、正に団体専用といった感じのお店だったが、肩が凝らなくてかえって良いかもしれない。
「本当に美味しいのかな?」 と少し不安に思いながら店内に入るといかにも中華料理らしく、回転する円卓がならんでいて、何組かのツアー客が食事をしていた。
私達のツアーは2手にわかれ、祖父母と孫、それから年配のおば様方との8人で私達はテーブルを囲んだ。
「飲み物は別料金なので、それぞれ注文して下さい。料金は注文する時に払って下さい」とガイドさんにいわれ、皆、スプライトやアイスティーを注文した。
ツアーは決まったコース料理らしく、予め注文がしてあったようで、殆ど待つ事なく初めの2品が運ばれて来た。
1皿目は海老蒸し餃子やほうれん草の入った飲茶でこれは見た目は殆ど日本の物と大差なかった。 味はとても美味しく、ゆりも「これ、とっても美味しいね、もっと食べたいよ」と満足そうだったが、一人一人の数が決まっているので、お代わりはないのが残念だった。
その後は春巻き、肉まん卵スープと続き、最後の方で焼きそばが大皿に盛られて出来たが、結構お腹がいっぱいになっていたので、この上まだ食べられるか心配だった。
焼きそばといえば日本でよく食べる「マルちゃん」の焼きそばのような麺を想像していたので、かなりボリュームがありそうだなと思って心配していたら、意外や意外、日本で「焼きビーフン」と呼んでいる細麺だった。これなら何とか食べられそう。
口に入れると、これがかなり美味しくて感激だった。
食べる前にはもうお腹がいっぱいであまり食べられないと言っていた、ゆりと「ぱん」がムシャムシャと食べていたのには驚いた。それはやはり、食いしん坊の2人組み。それに美味しかったのだろう。
デザートは杏仁豆腐とマンゴープリンで、杏仁豆腐はとても美味しかった。マンゴープリンはマンゴー自体が、あまり私達は好きではないので残してしまったが、この飲茶ランチは全般的に美味しく、日本でよく食べる味と大差がなかった。 花丸だ。
ガイドさんの言っていた事は嘘ではなかった。 ツアーの人々もとても満足した様子だった。
食事の途中に、ツアーに同行した写真屋さんが記念写真を撮ってくれ、食事の終わる頃出来上がった写真を見せてくれた。
気に入ったのがあれば購入してくださいとの話しで、写真を見てみるとまあまあに撮れていたし、記念になるので購入した。結構この手の記念写真は高いのだが、他の人達も全員購入したようで、その後ランチはお開きになった。意外と楽しい食事だったし、自分達だけでは入らないようなお店が体験出来るので、ツアーの参加もたまには悪くないかも知れない。
初めての国に来たら色々と体験してみるとその国の文化や、習慣などが見えてきて面白いです。更に色々な体験をして行きます。