2、 シンガポール植物園
9時にホテルのロビーに集合し市内観光へ行く事になっていたので、ロビーに行ってみたがガイドさんはまだ来ていなかった。しかし2、3分待ったら中国系らしき女性の添乗員がエントランスから入って来て、私達の方へ向かって来たので私達の名前を告げて確認すると、「バス、外で待ってますから行きましょう」とバスに案内された。
バスはワゴンよりは大きな中型だった。
中に入ると他に4組ぐらいツアー客が乗っていて、どちらかというと年配者が多かった。何れもグループないしは家族連れのようだったが、一組は祖父母と孫(中学生の男の子)のグループで、とても印象的だった。
添乗員の人は、体はとても細いのにエネルギッシュな感じでいかにも中国系といった感じで感心してしまった。昨日の係員よりは日本語が上手でシンガポールの生活や民族について色々と話をしてくれた。シンガポールでは自動車の関税がものすごく高く、日本車など3倍ぐらいの価格になってしまう事や、政府が供給する住宅、といってもマンション形式の建物だが、国民が皆が購入出来るように、毎月の給料から強制的に購入資金として貯蓄させられるといった事を話してくれた。もっとも富裕層では豪邸に住んでいる人達もいるので、一般敵な庶民の住宅なのだろう。
そんな話を聞いているうちにすぐシンガポール植物園に到着した。熱帯植物に囲まれると生き帰る感じがして、わくわくする私。そう私は熱帯好きのじゃらねっと。
ガイドさんに集合時間と場所を教えられ、グループから離れて園内を見学し始めた。日本ではお目にかかることのないような南国の木や蘭科の植物がよく手入れされて、とても綺麗に植えられていたので感激した。
まだ、少ししか園内を歩いていないのに、すぐに、ゆりのいつもの「疲れた」が始まった。(えーっ、嘘でしょ、まだほとんど見ていないのに)
暑さに弱いゆりは、すぐに音を上げるから困りものだ。まあ、汗はそれ程かかないといってもやはり南国、暑いのは確かなのだが、以前ハワイに何度も旅行をしていた時に、小学校生になるまでベビーカーを現地で借りて乗ったというつわものなのだ。恐るべし、ゆり。
「後ちょっとで見終わるよ」と何とか旨いことを言って歩かせ、園内を一周する事が出来た。途中、蘭の花々の前で記念撮影するスペースがあり、そこはとても素敵だった。
やっと出口付近の売店にたどり着き、中に入ると外の暑さが嘘のような涼しさに生き返った。
ゆりはマーライオンの入ったピラミッド型の置物が気に入りそれをお土産に買った。その中には水のような液体と光る砂が入っていて神秘的だった。それにしてもマーライオンはかわいいな。
時間まで売店で涼んで外に出ると、先に出ていた(ぱん)とガイドさんが何やら話しをしている。近くに行ってみると、私達は、今日の夜と明日からのツアーの予定がないので、盛んに勧められていた。
私にも「ナイトサファリはとっても楽しいよ、うちはJTBの系列だから同じツアーで『アニマルナイト』といって、トラムに乗って動物を見るだけでなく、専用のスペースで動物を近くから見る事出来るよ、とてもいいよ。後でまた聞くから考えておいて」と中国訛りの混じった日本語で一生懸命勧誘していた。やはり中国系の民族だけあり商売には余念がないようだ。
その後一行は再びバスに乗り、次なる目的地で「まーちゃま」にご対面する為に出発した。
つづく
熱帯に来たらやはり熱帯植物、これを見るのはお約束。かなり広くて素敵な植物園でした。日本では見る事の出来ない植物におめにかかれるのも海外旅行なればこそですね。