第3章 1、 コーヒー・ガーデン
朝は6時半に目覚まし(日本から持って来た小型と携帯電話)をセットしておいたが、昨日の疲れかなかなか起きられず、やっと7時前頃にベッドから起き出した。
メインとは別の建物なので、クーラーを止めて寝たら少し蒸し暑かった。
朝の爽やかな空気を満喫しようとベランダに出てみると外はまだ薄暗かった。昨日の夜、シンガポールは日没が遅い事がわかったが日没だけでなく、日の出も遅いようだ。
ハワイだとこの季節は雨期で気温が低く、朝起きると涼しいぐらいだが、シンガポールのほうが朝も気温、湿度共に高いのだろうと思った。 今日は午前9時からツアーに付帯している市内観光に参加する予定なので,急いで支度をしてレストランで朝食を取らなければいけない。
自分の支度にも時間がかかるのに、寝起きの悪いゆりをたたき起こさなければいけないので一苦労だった。 毎朝の事だがベッドにしがみつくゆりを引き離し、たたき起こすのは戦いのようだ。
何とか支度して、8時頃ホテルのレストランに向かった。
エレベーターでガーデンウィングの1階まで降り、タワーウィングのロビーを下の階のプールに向かって下るとレストランはあった。
名前は『コーヒーガーデン』といい室内と屋外のプールサイドに面した席に分かれていて、リゾート感たっぷりのレストランだっだ。
係りが来たので、室内の席に案内して貰った。時間に余裕があれば外の席で食事をしたいところだったのだが、この日は生憎時間がなかったのでその席に落ち着いた。
それにしてもこのレストランの案内係りの女性が無愛想なのには驚いた。
それはさておき、時間がないのでバッフェの食べ物を取ろうと一周回ってみると、食べ物の種類が多くびっくりしてしまった。
何かのガイドブックにこのレストランの夜のバッフェは、シンガポール1食べ物の種類が多く、一度では全種類は食べきれないと書いてあったのだが、朝食を見ると、なるほどと納得するぐらい並んでいた。
和洋中の他タイ、インドなどの料理がずらっと並びどれも美味しそうだったが、特に私達には和食が嬉しかった。何種類も並んでいたが、納豆、お浸し、他にも小鉢、巻物などをお皿に盛った。
他にも美味しそうなフルーツやペストリーが沢山あり、とても全種類を制覇するのは無理そうだったので残念だった。でも、まだ滞在中何度か食事するので色々な週類を食べるぞ!
料理を盛って席に帰ると美味しそうなオレンジジュースが、グラスに注がれていた。さすが、南国。
取って来た食べ物はどれも美味しく、特に和食はとても上品な味で、あまりに上品な味だったので、もしかしてこれらは『なだ万』で作った物では、と勝手な想像をしてしまった。
パンではクロワッサンに粉砂糖とアーモンドがついたものがこの上ない美味しさで、クロワッサン好きの私にはたまらなかった。
生まれて初めて食べるぐらいの美味しさだな、と感激。もしお腹に入るのなら三つ四つ、食べたいぐらいだった。
こんな美味しい朝食が宿泊料金に含まれていて、毎日食べられるのだからシンガポールは最高だ。これからもはまりそう。
あまり時間がないので、ゆっくりと食べてはいられないから残念だったが、一通り味わえたので大満足だった。
海外旅行の醍醐味はなんといっても食事、それとホテルによって善し悪しが決まるといっても、過言ではないのでは、ないだろうか。
ホテルも食事も素晴らしく感激してしまった『じゃらねっと一家』
次話では、シンガポールの市内を観光した時の、わくわく、びっくりの体験をお伝えします。