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今回少し長いです。

「美味しー」

にこにこ笑うゆーを見ながら私はコーヒーを一口飲んだ。

「よかったね、ゆー。」

「うん!でもべにちゃんは食べなくてもいいの?さっきは食べてみたいって言ってたのに…」

不思議そうにゆーは聞いてきた。まぁ、実際此処に来たかった理由はゆーと放課後デートがしたかった事がまず第一でありまして、あと、ゆーが折角誘ってくれたのにそれを断るとか私の中には決して一ミリたりとも無いわけでして、私自身が甘いもの苦手でも、それは変わらない結果で…

まぁ、何を言いたいかと言いますと、私はゆーが食べる所を見に来たので食べる気は全然ありません。(真顔)

「うん。お昼ご飯たくさん食べたからあんまりお腹減ってないんだ。」

「そうなんだ。もったいないね、せっかく来たのに。」

「いいの。そのかわり、ゆーが味の感想私に教えて?」

そう言うとゆーは嬉しそうに笑って説明をしてくれた。

「わかった!えっとね、このいちごが…」



▽▽▽▽▽▽



楽しい時間とゆうのは過ぎるのが早い。

もうゆーが帰る時間になった。

「あー、美味しかった。べにちゃんありがとう。とっても楽しかった。」

「いえいえ、私もとても楽しかった。また誘って?」

「うん。」

にこにこ笑うゆーはちょー可愛い。もう抱きついてぐりぐりしたいくらい可愛い。どうしてくれようこの可愛いの。私をキュン死にさせたいのか。

そんなことを考えながらゆーにじりじりよろうとした時だった。

「有美!こんな所にいたのか!」

知らない男にゆーを横から取られた。

「!」

「お兄ちゃん?!」

お兄ちゃん?!え、お兄ちゃんなんていたの?

驚いてる私をよそに二人は言い争いをはじめた。

「ちょっと、離してよ!外でべたべたしないでって言ったじゃない!」

「うるさい。有美が門限になっても帰って来ないから探しに来たんじゃないか。」

うわー、ゆーが怒ってるー、めずらいーてか、可愛いなー……って

「ちょっと待った!」

私が半ば叫ぶように言うとピタリと会話が止んだ。

そしてゆーの(多分)兄の方が今私を見つけたみたいな顔をしてきた。

「誰だ、お前。」

お前こそ誰だ!あ、ゆーの兄(多分)だった。

「もう!お兄ちゃん、お前とか言わないでよ。高校に入って初めてっできた友達なんだから!べにちゃんごめんね。」

兄(多分)の腕の中でゆーはしゅんとしてしまった。

えっと、どうしよう。なんか兄(多分)は私を睨んでくるし、ゆーはしゅんとしてるし…てか、この状況はたから見たら私が悪役っぽくないか?え?え?どうすればいい?

「えっと……」

戸惑っていると兄(多分)が話しかけてきた。

「お前、有美をこんな時間まで連れまわすとは。これでうちの可愛い有美が誘拐にでもあったらどう責任取ってくれる。」

………………は?

誘拐?

可愛い?

いや、確かにゆーは可愛いし、誘拐にあったら私もパニックになるけどさ、あの、一つ言っていいですか。











シスコンか!!!

ありがとうごさいました。

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