運命の出合い。
あー雨降ってるーそう言えば今日お天気お姉様が雨降るって笑顔でいってたなーかわいかったなー
なーんてことを思って5限目の授業を受けながら考えていた。
まさか、今日運命の出会いをするとも知らずに。
▽▽▽▽▽▽
「どーやって帰ろう。」
マジで真剣に考えていた私(塩田紅華)。
いやー外は小雨とは言えないくらいのどしゃ降り。
お天気お姉様ばかり見てたから、天気予報なんてほとんど聞いていないに等しかった。
「くそー!もうちょっとちゃんと見てればよかった!でも、あんなにかわいい笑顔で話をするお姉様を見逃した方が私的にアウトだったしなー…」
ぶつぶつ呟いていた私がそんなに変だったのか、周りには誰もいなくなっていた
誰かにいれてもらうってのもなしになったな。
うーん…どうしよう。
考えたすえ出した答えは、
「よし!」
走るか。だった。
家までそんなに遠くないし、別に電車に乗るわけでもないし大丈夫だよね。
クラウチングスタートのかまえをした私は一気に走り出す…予定だった。
「あれ?」
足元に指輪が落ちていた。
拾ってみるとサイズからして女の子の落とし物だと思う。
はて、誰の落とし物だろう?
まあ、落としたのなら明日にでも取りに来るだろうと思い、落とし物箱に届けようと思ったときだった。
「あ、あの…」
後ろから女の子の声が聞こえる。
しかも、あの子の声だ。
ばっと振り返った私を見たその子はものすごく驚いた顔をしていた。
これが私と彼女(内野有美)との出合い。
私は運命の出会いと呼んでいる。