悪党の罠、廃虚の戦い
第三章:人類
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灰色の空の下、銃声と剣戟が廃虚の静寂を引き裂く。
俺は震える手でアサルトライフルのトリガーを引き続けた。
カナメは冷静に剣を振るい、敵の攻撃をかわしながら前線を維持する。
「やべぇ……こいつら、ただの悪党ってだけじゃねぇ」
俺が息を切らしながら叫ぶと、カナメは一瞬こちらを見て無表情のまま言った。
「油断するな。生き残るために動け」
悪党どもは数で押してきて、乱暴な動きでこちらを翻弄する。
だがカナメの剣は正確で鋭く、次々に敵の動きを封じていく。
「俺は銃で援護する。カナメ、お前の背中は俺が守る」
「頼む」
俺の銃弾が敵の動きを鈍らせ、カナメの剣が止めを刺す。
それでも悪党はしぶとく、数が多い分こちらも消耗していく。
「くそっ、俺たちもそう簡単にやられねぇ」
敵のリーダー格が怒鳴る。
その声が響き渡り、悪党たちはさらに攻撃の手を強めてきた。
俺は心臓が飛び出しそうになりながらも冷静を保とうと必死だ。
「カナメ……まだ、終わってないぞ」
カナメはうなずき、再び前に踏み出した。
鋭い目つきで敵の動きを読み、無駄のない動きで攻撃を繰り返す。
「お前たちにかまってられない」
カナメの声は冷静だが、その刃は敵を容赦なく斬り裂いた。
俺はアサルトライフルの残弾数を気にしながら、できるだけ正確に狙いを定める。
「あと少し、なんとか……!」
激しい戦闘の中、俺たちは互いの背中を守りながら、悪党の包囲網を突破しようとしていた。
戦闘が終わり、廃虚に静けさが戻った。
汗と埃まみれの俺とカナメは、重い息をつきながら辺りを見回す。
「なんとか……終わったな」
俺が声を絞り出すと、カナメは無表情のまま剣を鞘に納めた。
「ここまでの連中とは違う。次はもっと厄介な相手が待っているかもしれない」
「そうだな……でも、俺たちだけでどうにかするのは限界だ」
そんな時、遠くの瓦礫の影から一人の男が現れた。
泥まみれで目を鋭く光らせている。
「お前ら、よくやったな。あの連中は俺たちの足を引っ張る害虫だった」
男は険しい表情で言った。
俺たちが倒した悪党は、この地域の秩序を乱す者たちだったらしい。
「俺たちはこの公民館を拠点にしているが、物資も人手も不足している。協力してくれるなら、探索も手伝う」
カナメが俺にちらっと視線を送る。
俺はうなずき、男に答えた。
「お互いにメリットがあるなら、話は早い。物資の補給も助かる」
こうして、新たな協力者とともに、俺たちの探索は次の段階へと進んでいった。
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