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第二節 第極限の強化手術

続いて投稿

 白い手術台に固定された蓮は、鋼のような拘束具にがっちりと押さえつけられていた。

四肢の自由を完全に奪われ、まるで実験動物のようだった。

身体を覆うようにアルミ箔のようなものがあり、骨の至る所に刺された電極が反応しているようだ。どのような電子処理をされているか専門外だから秋月連には理解ができなかったが、本能的に身体には良くないとわかる。


目の前にはロボットアームとカメラのレンズが鈍く光りを反射しており、おおよそ人の情がある設備ではない。カメラ越しに白衣を着た科学者たちが無表情に、まるで流れ作業のように。数値だけを見て人の身体を壊しツギハギにする。そこには一片の感情も抱いていないであろう。


――成功すれば軍属に編入、失敗すればただの肉塊。


彼らにとっては、蓮はただの「データの一つ」に過ぎなかった。


『対象の意識レベル、確認。ドーピング薬剤投与開始』


機械音声が流れ、秋月蓮の腕に無数の針が突き立てられる。


「う、ぐぁ……!!!」


熱い。


身体が内側から焼けるような感覚。

細胞が急激に活性化され、筋肉が軋み、血管が破裂しそうな痛みが走る。


「耐えろ……俺は、死ねない……!」


""ブースト薬剤の投与""、""電子中性子照射""、""脳神経の再構築――。


その全てが、蓮の肉体を限界まで強化するための処置だった。

だが、その過程は常軌を逸した苦痛を伴う。


「うあぁぁぁぁぁ!!!」


身体中を駆け巡る、焼けつくような激痛。

全身の細胞が無理やり変質させられ、未知の領域へと踏み込んでいく。


脳が焼き切れる――そんな錯覚すら覚える。


そして、その瞬間、蓮の意識は暗転した。


---


どれくらいの時間が経ったのか。

ぼんやりとした意識の中で、蓮は不思議な感覚に包まれていた。


――ここはどこだ?


視界が霞み、目の前には無限に広がるデータの海。


そこに、見覚えのある光景が映し出されていた。

戦場。巨大戦艦。AIユニット。戦う兵士たち――。


それは、かつて自分が開発していたSF戦争ゲームと酷似した世界だった。


「これは……」


思い出した。


かつて、自分はゲーム開発者だった。

そして、そのゲームの世界観が、今目の前で展開されている。


――いや、違う。


「俺は、ゲームの中にいる……?」


その瞬間、蓮の脳内に膨大なデータが流れ込んでくる。


戦艦の構造、パワードスーツの設計、兵器の仕様――。

前世の知識が、まるで「データ」として脳にインストールされていくようだった。


――これは、チャンスだ。


もしこの世界が自分が作ったゲームと同じなら、

その知識を活用すれば、生き延びる道があるはずだ――!


目を覚ました蓮は、握りしめた拳に力を込めた。


「……俺は、死なない。絶対に生き延びてやる」


そして、彼の運命は大きく動き出す――。


---

ある程度ゆっくり書いていきます。

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