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100円ショップ

第24回新風舎出版賞、3次審査落選作品(笑)

 私は適当に朝食を買い込み店の自動ドアを出ると、再び傘をさし、スーパーを後にした。スーパーの近くには、わりと大きな100円ショップがある。私は特に買いたい物がある訳ではなかったが、少し見てみようという気持ちになり、店内へと入って行った―

 

 100円ショップにもよく行く。何がいいって、当たり前だが、全て100円で安いからだ。中には、これも100円かよといった驚きの物まで存在したりする。100円ショップの凄い所は、悪い言い方をすれば巧妙な手口は、その安さ故に不必要な物まで買わせてしまう事だ。自分もその手口に引っ掛かった被害者の一人だ。自分場合のその品物とは、たこ焼器と親子丼専用のナベだ。実際に作ってみると、どちら共、思いっきりコゲついてしまい、その完成品は、見た目・味共に食べ物として成り立っていなかった。しかし、そのアフターケアでさえ100円ショップの巧妙な手口は続いていた。それは、「100円だから仕方ないか」と納得させてしまう所だ。それもまんまと引っ掛かった。

 また、100ショップのレジの会計で面白いと思ったのが、店員はバーコードを打つのではなく、数を数えている所だ。それは100円ショップならではの光景で、面白く思った。

 100円ショップは、買う際に計算しやすいので、やはり買い過ぎてしまうのだが、その攻略方法は、買う物を決めてから行き、他の物は目に入れないといった所だろうか。しかし、何かしら目に入ってカゴに入れてしまい、分かっていながらも、またまんまと同じ手口に引っ掛かってしまうのが、また100円ショップの凄い所であり、魅力でもあると思った。

続く...

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