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試案中  作者: セツ
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試案中

試案中テスト投稿1話


現実とは己自身が生み出している。

汝、全ての創造物の王たらんことを

全ては一つのものから流れ出したものであり 一つは全ての原型である



▫️


忙しなさそうに歩き回るのは人型であった

周りにあるものに逐一細かく指示を出している


巨大な門の前には二つの首を持つ赤き巨人と稲妻状の剣を持つ光体が待機していた。

人型が近づく…何かを指示しているようだ


人型がそう言い放ち、蛇は首を動かし、了承を示した


「さて」


人型は座に戻り、目を閉じた


「始めよう」


▲視点は徐々に狭まり、暗転していく▼


  ◇|◆▲


夢を見た 大切な何かが消えていく夢を。それが何かは思い出せない


(朝か…起きよう)

青年は寝台の上から起き上がり 朝の準備を始めていく


(あれは夢だ たとえどれだけのことがあっても現実に影響は与えないだろう)

青年は手早く準備を済ませると、朝食すら摂らずに家を出ていった


「行ってきます」

声をかける人はいないのに 何故だがそうした方が良いきがした




◆◇◆◇◆◇


学校が終わり青年は帰路につく 部活動も引退し 無理をして怪我をした部位を治すために激しい運動を控え 受験に備える

「ただいま」


玄関の扉を開け いつも通りに荷物を下ろし 片付け 夕食を食べ 好きなことをし 眠りにつく

ただ 普段と異なることと言えば激しい腰の痛みであろうか

あまりの痛みに寝台へ横になる


(確かフィクションの作品では力を抜き 呼吸を深く規則的に行うと良いんだっけ)

青年はしばらく呼吸を続けると 痛みが和らいだのかすぐに眠りについた


◆◇


ただ平穏に過ごしていた楽園のような場所でほとんど共に過ごした彼女とある場所に行った。そこには巨大な木と蛇があった。

彼女はその木の果実をとり 自分に手渡してきた

蛇は言う

「━━━━━━」


◇◆


目覚ましの音で目が覚める 普段どうりの準備をし出発する

(あれは夢だ)

「行ってきます」


いつも通り帰宅し 呼吸を整え 痛みを逃がす そして眠りにつく


◆◇


手に持つ果実は何か 蛇に問う

「それには善と悪に着いての究極の知恵が入っている それによってと汝は目覚める」

もう一度果実に目を落とす

「さあ A━ どうする」

俺は━━━


◇◆


(夢か)

そして青年はいつも通りの日を過ごした


次の日 青年は腰の調子が良いので勉学に励んでいた

(ノートがきれたか)

(明日は休日だから丁度良いし買いに行こう)

その日も座っていた時間がながかったため腰が痛み 呼吸法を行い 眠りについた

また 同じ夢を見た


◆◇


朝 目が覚めて顔を洗う為に洗面台へと向かう 鏡をみて自分の顔を覗き込む 普段と変わらない動作 だがそれが普段と決定的な差があると感じた そして 鏡へと手を伸ばしていき━━幕を少しだけ払った

『汝━━━』


◇◆◇◆◇◆


外出の準備を終え 買うものについて考えていると 携帯の着信が鳴り響いた

(叔母からか)

「もしもし」

『あ、繋がった。あのおばあちゃんいたじゃない?突然だけどポックリ逝っちゃって。葬儀は家族葬にしたから。急なんだけど明日からこっちに来れる?』


あのおばあちゃんとは胡散臭い礼拝をしたり よくわからないことを言っていた祖母のことだ 昔はよく色々なことを教えてくれたが記憶は曖昧だ 明日なら買い物に行ってからでも準備したら間に合う

「随分急だね 明日なら夕方頃に到着できるよ」

玄関の扉を開けながら応える


『急でごめんね。昨日慌ただしくて連絡すること忘れちゃってて。』


「いいよ きにしなくて わざわざ連絡してくれて助かるよ 今日の内に色々準備しちゃうからそれじゃあね」

その後 一言二言交わし 電話を切った

(交通費出してくれるのはラッキーだな)

そう思いながら百貨店に向かった


◆◇◆◇◆◇


百貨店にたどり着き ペンとノートを買い 昼を済ませ休憩しているとSNSに叔母からの連絡が入っていた

『祖母の書斎の扉の前に遺言書が置いてあってその中に2人が揃ってから書斎を開けるようにって会ったから他の場所優先にするね。

しばらく家から出てなかったみたいで結構散らかってるから掃除が終わりそうになくて力仕事任せっちゃっていい?』


『力仕事なら任せてよ』

そう返信し 家に帰ることにした


◆◇◆◇◆◇


自宅へ帰る途中の道 古本屋がきになったので 入ってみた

(こんな場所あったかな)

日々よく見にする場所でもはっきり覚えていないなと思いながら 狭い通路を通り 本を見ていく

(2階もあるのか)

2階への道を発見し 吸い寄せられるようにある区画へ入っていく

ある古びた本を見つけ 手にとる

その題名には『魔法入門書』と書かれていた その背には元の古い時代の安い本と同じような値段が書かれていたが この書店ではかなりの高額になっているようだ

(ギリギリ買えるが交通費すら厳しくなりそうだな)

そう思ったが きがつくと買っていた

(買ってしまった…本当に魔力でも宿ってるのかこれ)

ほぼ全財産を使い 買ってしまったものはしょうがないと少しでも読み込んで行こうと決意し 家に帰り 読んだ

結局訳のわからないことしか書いていなかったが アニメとかの設定資料集と思えば少しはわかると思った

(大学での暇な時に創作物のアイデアの基礎にしよう)

そして明日早く起きて実家に帰るため 早めに就寝した


◆◇


落ちていく 必死に手を伸ばしたが

れっきとした距離が空いていた

歯ぎしりをしながらも消失は止められず

落ちていく体は重さを増していく

前が霞んでいく何かを

得たようなそんな感覚があった

怠さは全く感じさせず



鏡で見たような顔が

上のように言っていた


◇◆

朝 目が覚める 何かを理解したようなきがしたが早く行かなければ 慌てて出発した

水と車内で食べるものを買い急いで車内に乗り込んだ

電車に揺られていると眠くなっていきそのまま夢を見た


◆◇


電車の中で多くの人と共に揺られていた外を見ると大きく環状にレールが引かれていた

電車が止まり扉が開く 背中を押され列車の外に出される 振り返ると懐かしい人がいた 声をかけようとするとけたたましい音と共に扉が閉まった 発車する電車を眺めているとこんな声が聞こえた


電車は力強く非常に動的であることから戦車と同じ━━━に配当される ここにあるものは非常に扱いが難しく しばしば悪しきものとして取り扱われる 悪は北方から来るということだ だが━━━は矯正者としての役割の大半を担っている 統一を現し 破壊者と呼ばれる

まあここは後で知ることになるだろうが形を静的なものとして固定する力のみでは均衡を保つことはできないのだ

ところで 電車はよく人生を例えられるだろう レールを敷かれ その上のみを走る…確かに楽だろうが…それでお前は満足するのかい?


◇◆


目的地付近の駅が運良く目が覚める 夢で電車に乗り揺られてる人に混ざっているのを見たが…まあ電車に乗ってるから見ることもあるだろう

駅で降りるともう夕暮れ時になっていた 世界が夕日に照らされ昼とはまた違った様相を創り出している 駅の階段を下り緩い坂道を歩く 目的地にたどり着くと掃除機をかける音が鳴り響いていた 久しぶりの景色を見て感傷に浸る

チャイムを鳴らすと叔母さんが出迎えてくれた

「いらっしゃい。よく来てくれたわね。」

久しぶりに会う叔母さんは健康そうで 温かく出迎えてくれた 中では叔父さんが掃除機をかけていた

「久しぶり荷物置いたらすぐに手伝うよ」

ゆっくりしてからでいいのにと言われながら2階への階段を登る 荷物を置くと後ろから声をかけられた

「久しぶり 少しはいい男になったんじゃない」

そう声をかけてきたのは静音 黒い前髪を切りそろえた人形めいた顔立ちの子だ


(あれこんな子いたっけか)


「久しぶりだねシズ 相変わらずのいい女だね」

溢れ出す違和感を押し流すように挨拶を交わす そしてつま先から頭まで眺めても記憶にないことを確信するこんな子親戚どころか知り合いですら見たことがない そんな感覚がやまない 彼女は距離を詰め不思議そうな目で見つめてくる


「なによそんな怪訝そうな目で見てきてそんなに見違える程変わっていないと思うけど」

彼女は首に動かし 自身の体をみる その仕草はまるで━━━

「それにしても久しぶりね」

そう言いながら強く抱きしめられた


柔らかい感触を感じると共に少しの痛みが…いや痛いわこれなんか聞いたことない音鳴ってない

「少し力が強いかな」

そう言って力を緩めてもらおうとした


伝わったのか力を緩めてくれた

「なによ昔昔は全力で抱きしめてあげないとあっちこっち行って始末のつけようがなかったのに」


そう言われても俺にそんな記憶はない むしろ初めて会っただろう そう思った

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