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09:彼女の思い

私には好きな人がいる。


だけどこれは叶わぬ恋、だからもう諦めていた。そんな時だった。


「え――?」


わずかだが、彼から君を感じることができた。そんな気がした。私はそんな小さな希望に縋りつくことに決めた。


それから少し日にちが経つ。


あの日感じた感覚はやはり気のせいだったのだろうか、そんな気さえしてきた。朝起きてふと、彼の携帯が気になった。


悪いとは思いつつ、彼の携帯を見る。携帯にロックがかかっていたので、眠っている彼を起こさないまま、彼の指を使い指紋認証を突破する。


「あ――」


画面をスクロールする。凄い、ここから君を強く感じることができる。まるで一緒にスクロールをしているような気持ちになる。そんな共同作業が嬉しく、何度も何度もスクロールをする。


「――いけない」


スクロールをし過ぎてズレが出ちゃったみたい。でも大丈夫かも、同じ文章が続いちゃったけど、きっと君はただのミスだって思ってスルーしてくれるハズ。


今度はヤリ過ぎないように注意しないと。


彼が起きそうだったので、操作を辞めてシャワー室へ向かう。少し体が興奮してしまったので冷まさないと。

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