夢では…… アンデッドだった【死と遊ぶ子供 ロデス】襲来!?
「マスターって、あなたは…… 何者?」
『私は、この都市の制御と管理をサポートする為に作られた。サポートA.IユニットGF-01です』
「私がマスターって言っていたけど…… どう言う意味?」
『あなたが着けている〝選定の首飾り〟は、この城塞都市の起動を可能とする者が選ばれる物です。城塞都市の起動者は、城塞都市の所有者として登録されるので、この城塞都市のサポートA.Iユニットである私達も、起動者の所有物となります』
「私達? 此処にあるの全部が、あなたと同じ様な存在なの?」
『それぞれの役割が違うので、外見や正格などの違いがありますが…… 基本的には、私と同じ様にマスターをサポートする存在です』
「サポート……(ゲームのサポートユニットみたいな物かな?)」
『城塞都市外部の信号を感知しました』
「信号…… あっ! それ、私のポーンだ」
『上空よりの信号の発生元への砲撃を感知…… 振動、来ます』
「えっ!?」
ドッゴーン!
「きゃあ!?」
『上空よりの砲撃で、信号の発生元が破壊されました』
「えっ、破壊…… された?」
『映像による確認をなさいますか?』
「今すぐに写して!」
『着弾位置の映像を写します』
「あたしのポーンが……」
燃え盛る炎の中で大破したカナエのポーンが、映像で写し出された。
『マスターの機神だったのですか? それでは、回収します』
映像の中で燃え盛るポーンが光に包まれて消えたが…… その光に、カナエは見覚えがあった。
「あの光…… あの時の転移は、此処が原因だったの?」
『私の前に、マスターに対して転移装置の発動した履歴を発見しました…… 選定の首飾りに反応した様です』
「呼ばれたのかな…… 今はそれよりも、私のポーンを破壊した奴は!?」
『上空より接近する物体を感知…… 機神搭載型万能戦艦だと思われます』
「戦艦!? そんなのが何で、救難信号を発信してるポーンを破壊するの?」
『上空の戦艦の照準を感知…… この城塞都市をロックオンした様です』
「ロックオンされた!? 遺跡が城塞都市だと知っている…… まさか!」
救難信号を発生していたカナエのポーンを、破壊した戦艦の艦長席には……
「目障りな救難信号は…… 消えたかい?」
「ハッ! 我が艦の砲撃で、跡形も無く機体が吹き飛んだ様です」
「ふ~ん…… 意外と脆かったな?」
「しかし…… よろしいのですか?」
「いいんだよ! 狩りの途中で、あの忌々しい城塞都市を見付けたんだ…… また、敵にならない様に徹底的に破壊しないとねぇ~♪」
「ハッ!【ロデス】様」
美少年の姿の【ロデス】が座っていた。