カナエ、奴隷護送船を奪取する!?
「先手必勝! 海賊を護送船から引き剥がす!」
カナエの機体が下半部に装着した〝スキュラユニット〟のサブアームをスカートの様に翻して…… 宇宙を舞う!
『なんなんだよ! コイツ等は!?』
予期せぬカナエ達の強襲に、宇宙海賊達が焦り出す。
「護送船の確保を第一に! 海賊達を追い払うだけで良いから、深追いはしないで!」
護送船に取り付こうとする宇宙海賊達の機神を打ち払いながら、カナエは指揮を飛ばす!
『オーナー、護送船に動きが……』
「アレは…… 脱出艇が動いてる!?」
カナエ達と宇宙海賊達が争う最中の護送船では……
「艦長…… 宜しいのですか?」
「ああ、情報が漏れている可能がある…… しかも、最重要機密である筈の奴隷護送に海賊の待ち伏せ…… 我等が王に報せねば!」
「しかし、獣人達はどうするんですか?」
「我が国に裏切り者がいる可能がある以上、情報を持ち帰る事が最優先だ! 幸いにも、謎の機神達が現れ…… 海賊供が慌てている今が好機! 奴隷ごと船を囮に脱出するぞ!」
こうして…… 奴隷を残し、スレイブの船員達はにげだすが……
「この戦場の真っ只中で! 正気なの!?」
護送船から分離した脱出艇に、宇宙海賊達の機体が迫る!
「か、艦長!?」
「緊急回」ドッゴーン!!!
脱出艇が緊急回避した先に、近付いていた宇宙海賊の機体も回避行動していて…… 激突した。
「護送船は?」
『どうやら、メインブリッチが脱出艇を兼ねていた様です。船員ごとメインブリッチが無くなって、船体のコントロールを失い漂流し始めました』
「進路は?」
『異常重力地帯に向かっています』
「好都合だね。後続の部隊で護送船を確保! 残りは…… 海賊を惹き付けつつ後退し、護送船の撃沈を偽装するよ!」
『『『『『了解!』』』』』
コントロールを失った護送船に、スパイダー達が張り付き、護送船の進路を制御すると……
『あの蜘蛛野郎め! 護送船を異常重力地帯に沈めるつもりか!?』
スパイダー達の動きに気付いた宇宙海賊達が、スパイダー達の引き離しに掛かるが……
『下手に撃墜するなよ! 護送船ごと沈む事になるぜ!』
「やらせない!」
『くっ、タコ野郎が来るぞ!』
スパイダー達を引き剥がそうとする宇宙海賊の機体を、カナエの機体が高速で擦れ違い様に……
「邪魔だよ!」
『ぐあぁ! スラスターユニットがやられた!?』
手足と推進装置を破壊する。
『後続が来ました』
「よし、例の作戦で行くよ!」
カナエの合図で…… 護送船が異常重力地帯の中へ突入すると……
ドッギャーン!!!
異常重力地帯の異常重力に引かれ……
奴隷の護送船は……
異常重力地帯に捕らわれた隕石群に突入し……
大きな隕石と衝突して……
護送船は…… 爆砕した。




