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狂った世界に私はいらない、狂った私に世界はいらない  作者: 毒の徒華


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夢日記 2024.11.11(月)




 私は電車に乗っていた。

 ほんの数駅離れたところに行くだけなのに、その電車は乗車している人間にマナー違反があると進路を変更して別の駅についてしまう。


 その別の駅は異界の駅で、降りては無事に人間界に戻れない異界の駅。


 無知でマナー違反の客は異界に迷い込んで消えていく。


 正規のルートに入っても、次々にマナー違反の客が乗ってきてなかなか私は目的の駅までつかない。


 車内アナウンスでは


「マナー違反のお客様がおりますので、当列車は進路を変更いたします」


 と言っている。

 車内で電話をしている爺さんがいた。


 すぐに終わるかと思ったがずーっと電話で話している。


 ――これじゃいつになっても目的の駅につかないよ……


 と思いながら、私は何も言わなかった。

 周りの乗客も何も言わない。


 ただ、アナウンスでは


「マナー違反のお客様がおりますので当列車はしばらく正規のルートを外れており、お急ぎのお客様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。周りのマナーを守っていないお客様に対し、是非一言お声がけください」


 と言っている。

 でも、誰も電話をしている爺さんを止めなかった。

 だからいつまで経っても目的の駅につかない。


 電話をしていた爺さんは車掌に向かって文句の直談判をしに行った。


 偉そうに車掌に怒鳴り散らしている爺さんの声と、それに丁寧に対応している車掌の声が聞こえる。


「私は急いでいるんだ」


 とか


「私は偉いんだ。誰だと思っている」


 とか


「君の家族はどんな教育をしているんだ」


 とか


 散々車掌に対して文句を言っている。

 自分のせいで正規のルートに入れない電車に、ひたすら不満を言い続けていた。




 というところで目が覚めた。


 結局目的地につかないままだった。

 外の風景は幻想的で綺麗だったのに、車内は全然綺麗じゃなかった。


 マナー違反ひとつで目的地につかない電車、あってもいいと思うけど現実でそんなものがあったら絶対に目的地につかなそうだと思った。




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