表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/88

夢日記 2024.8.17(土)




 私は相続争いに巻き込まれていた。

 何の跡目なのかはわからないが、本家と分家で何やらもめているらしい。


 私には何十人も兄弟がいて、その兄弟たちの中から選ばれなければならない。

 直系の本家と争っても仕方がなかったので、分家の方と争う事になった。


 何をするかというと、簡単に言うとデスゲームだ。


 積み上げられた何かの上にまとがあって、そこを目指して登っていく間に兄弟を殺したり殺したり、他には殺したりして目指していく醜い争いだった。




 ***




 私はその家の拾われ子だった。

 拾われ子なので、その家に馴染んでいない。


 弟と、病弱な姉、祖父母と両親がいて、私は明らかに馴染んでいなかった。


 リビングというか茶の間でテレビを見ていたら、ずっと期待していた漫画の続編が映像として流れ始めた。


 それは漫画の中の弟役の独白だった。

 その独白には、弟役の人がどう思って生活しているのかと、私がこれからこの家族に殺されることが啓示されていた。


 病弱な姉は足が動かなかった。

 脳外科医を目指しているその姉の不調を、弟が姉を抱えて玄関から出て行った。


 それで、私はその家に一人になった。


 そこから祖父母が帰ってきた。

 やけに高飛車な祖母で、ヘアピンで私を殺そうとしてきたので、私は祖父母ともども殺した。


 先ほどのテレビに映っていた弟役の独白には祖母の場合の殺し方、祖父の場合の殺し方などが事細かに記されていたので、どんな殺し方で私を殺そうとするのか分かっていた。

 そして、テレビで見た通りになぞらえて、私はその家族全員を殺した。




 ***




 私は東京から福岡までの新幹線に乗って、降りずに福岡から東京まで帰ってこようとしていた。


 地図を見ていたが、天地がひっくり返っており地図を落したら海の中に落ちてしまうと怖かった。なので陸の上まで移動した。


 いつの間にか天地が元に戻っていて、私は駅の中の空が見える部分で大の字になって寝転んで、夜の福岡の空を見ていた。

 星がとても綺麗で、私はその星の空をスマホで写真を撮っていた。


 星を撮っている中、遠くで大爆発があって赤黒いキノコ雲が立ち上っていた。

 それも呑気に写真を撮った。


 隣りに同じように大の字になって寝転んでいた山子と話をしていた。


「小学校2年か3年のときにお互いの腕を切って合わせたことがあったよね」


 という話をしていた。

(※現実ではそんなことしていない)


 山子に「実は今日のうちに東京に戻りたいんだけど」というと「私もそう思ってた。とりあえずお土産だけ買ってくるよ」と山子はお土産を買いに行ってしまった。


 でも、ここで離れたら山子と一生会えない気がして追いかけようと思ったが、私は異様に眠く追いかけることができなかった。




 というところで目が覚めた。


 私、夢の中で殺してばっかりだな。残虐系作品を見過ぎて思考がそういう方向に傾いているんだろうか。

 別に誰かを殴ったり蹴ったり殺したりしたいとは現実では思ってないんだけど、夢の中では殺したいとかじゃなくて、襲われるから息をするように殺してる。

 それが現実にならないことを祈る。


 山子はもう死んでいるから、もう二度と会うことはできないのだが。

 山子は夢にちょくちょく出てくる。

 夢枕に立つみたいなのってこういうことを言うのだろうか。


 いつも変わらない姿で、私の夢に彼女は現れる。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ