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狂った世界に私はいらない、狂った私に世界はいらない  作者: 毒の徒華


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夢日記 2024.8.10(土)




 私は家庭科の授業を受けていた。


 前から3番目くらいの席で、前から鉛筆の束が回ってきた。

 やたら短い鉛筆。残りが3cm~5cmくらいしか残ってない鉛筆だった。


 何に使うのか分からないけど、2本くらいとって後ろに回した。


 そうしたら家庭科の先生が訳の分からない歌の伝言ゲームをするように言われて、普通の伝言ゲームでも難しいのに、初めて聞く変な歌の伝言ゲームなんてできる訳ない。


 歌の内容はよく覚えてないけど、どんぐりがなんかやらかして、仕事始めたけど上手くいかなかった~みたいな内容だった。

 その変な内容の歌を配られた鉛筆を踏みながら歌って、後ろの人に伝えていくっていう感じで、私もその変な歌を歌わなければならなかった。


 長いし、覚えられないので、前の人が歌ってくれてるのと同じように歌って後ろの人に伝えた。


 それから、小テストが始まって問題用紙が配られた。


 今日の授業のおさらいみたいな感じだったけど、短い鉛筆踏みながら変な歌うたって伝言ゲームしてたのに何をおさらいするのかと思った。


 その中、私はペラリと問題用紙を見た時に絶句した。

 そこには私の秘密にしているタトゥーのデザインの絵が使われていた。


 私は自分の入れているタトゥーの絵は彫り師と夫と脱毛サロンでしか見せたことがないし、タトゥーを見せびらかしたいって思ったことがないどころか秘密にしていたいって思っていた。

 腕の一部はノースリーブで見えるけど、基本的に秘密主義。


 だからクラス全員に私のタトゥーの絵が配布されたことに私は激怒した。


「これは私のタトゥーの絵だ! 私は使っていいなんて許可を出していない! 著作権侵害だ!!」


 とかなんとか言って相当怒ってた。マジギレ。

 私が大激怒してたら家庭科のおばあさん教師がもごもご言ってはぐらかすから


「あなたがそういう態度なら校長に言います!」


 そう言って私はその教員を無理やり引っ張って校長室というか、職員室に乗り込んだ。


「校長はいますか!?」

「私ですが」


 背の低い割には横に伸びて太ってる校長だった。

 私が必死に訴えているのに、別の教員と話をしながら私の話を片手間に聞いていたので、更にブチ切れて


「話をちゃんと聞け! もういい、提訴する! 訴訟だ!!」


 って最高潮にヒートアップしてた。

 校長も訴訟って言葉を聞いたときはかなり焦っている様子だった。


 その後、また教室に戻って家庭科の教員を更に詰めた。


「テストの問題に勝手に私の絵を使うなんてありえない! 前も私の絵を問題に使ってたけど、今回は訳が違う! 全員分のテスト用紙をすぐに回収しろ!」


 って超大激怒してた。


 それがひと段落してから、教卓の中を見ると直径3cmくらいの木の平たい何かの破片(3分の1くらい)が入っていた。

 なんだろう、これ……と思いながらよく見てると「反」と書かれている。


 その持ち主の男性が現れて


「それは俺のだ! 返してくれ!! じゃないとお前のこのトランプを燃やすぞ!」


 と怒鳴ってきた。


 私の持っているトランプは私の大好きなグルーミーのトランプだった。

 もう売ってないトランプで、私はその変な木片に興味はなかったけど、どうしようかなと思わせぶりな態度をとると、男性はその謎の木片が余程大事なのか発狂していた。


 結局それがなんなのかは分からなかったけど、私は男性に木片を返した。

 トランプも返してもらったものの、ちょっと燃やされた跡があったし、ヨレヨレになってた。


 こんなことならすぐに木片を返していればよかったと思った。




 ***




 目が覚めた時、これが夢で本当に良かったと思った。


 私のタトゥーの絵は必要最小限にしか知られていないし、簡単に露出しないので腕以外の絵は誰にも見られてない。

 もう売っていない大切なトランプにヨレは一切ない。


 心霊系の夢も悪夢だけど、こういうリアルにありそうなのも悪夢だと思う。

 スマホ壊れた夢とか……妙にリアルなんだよな……




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