夢日記 2021.05.05
私は友人に会いに遠方までやってきた。
実際の場所と夢の中の場所では風景が随分違う。
待ち合わせ場所に向かおう歩いて移動するが、なかなかたどり着かない。
川にかかった橋を越えようとしたところで、男の子が泣いていた。友人との待ち合わせに遅れそうなので、私はその男の子を無視して待ち合わせ場所へと向かった。
だが、なかなかたどり着かない。
――あと少しのはずなのに
奇妙な通り道で、駅の電車の車掌室を上から横へズルズルと通り抜けなければならない。
車掌室を上から入って横へ抜けるという行為を3回程行ったときに、車掌から
「ここは通れるんですけど、通らないでくださいね」
と、笑顔で注意を受けた。
――それはそうだよな、車掌室だし
「実は男の子が迷子でして」
「男の子なら、ここに来る途中に見ましたよ」
「え?」
そんな会話を車掌としている間に電車が動き出して、待ち合わせ場所からどんどん遠ざかっていく。
――まずい、もう時間がかなり押してるのに
私は電車の進行方向後方を見ていた。
外は極彩色で、紫を基調としたカラフルな草や線路が続いている。やけに街中を走っているように感じた。
電車に乗っているのだが、バスに乗っているような感じだ。
私は慌てた。
「ここで降ろしてください」
そう言うと、この辺りで降ろせそうな場所に降ろしてもらった。
でも降ろされる前に「ここを抜けられた人はいませんよ」と言われ、地図を見せられた。
『恐怖の森』みたいな名前がついていたと思う。
ちょっと小高い岩山(?)で降ろされて、連れを何人かを連れて出た(一人で向かって板はずなのに、途中から何故か連れができた)。
時間的には朝なのに、森の中は暗くて夜のようだった。
前方から気の狂った牛が5頭、6頭くらい現れた。それを見た瞬間「あ、私以外は全員死ぬ」と悟って、私は一人で命からがら森の奥へ逃げた。
友人の待ち合わせ場所がどっちの方向なのか分からなくなっていて、スマホでナビを使おうとするが、目的地の入力ができない。
画面のあいうえおキーがバグっていて、何度も何度も入力するが、正しく変換されずに使うことができなかった。
私は『皮膚の棒』の前にたどり着いた。
木みたいなもので、その木には枝とかなくて樹皮が人間の皮膚でできた木だった。直径30cmか、40cmくらいで、高さは6m~9mくらい
私は「こんなの登れるの?」って思いながらも、その『皮膚の木』に手をかけて登っていった。
「なんだ、意外と登れるじゃん」と思いながら登っていくと、上の方に人間の頭がついていた。それがベロン……と剥がれて、私はそれ以上登れなくなった(そもそも道じゃないから登っても目的地につかない)。
数十秒過去に戻って、『皮膚の木』の頭が剥がれないように釘で後ろからその頭を木に打ち付けた。
釘を突き刺すと『皮膚の木』から血が出た。
結局友人との待ち合わせ場所に着くことはなかった。
私はいつの間にかエレベーターに乗っていた。
過去に何度も使っていたはずのエレベーターなのに、実はずっと前から壊れていて動かないのであった。
窓のない部屋にある灰色のエレベーターで、下ボタンを押してもエラー音が鳴るだけだった。
怖くなって、私は階段を駆け上がっていった。
階段を駆け上がっていくと、屋上に行くまでの過程で半裸の男女が下りてきた。
「屋上でセックスでもしてたのかな」くらいにしか思ってなかったが、屋上にたどり着くと反社会勢力が飛び降り賭博場として使っていた。
そこは4階か5階くらいの高さで、そこから飛び降りて生きていたらお金がもらえるっていう賭けをしているらしい。
反社会勢力の人たちは業界の裏のボスたちばかりだった。
「上まで上り詰めると、裏に回ってしまうものなんだな」
そう考えた。
こんな賭けなのに、結構な参加者が来ていて、みんな頭にヘルメットみたいなものをつけていた。
反社会勢力の人が飛び降りた人を、片腕で窓から手を出して途中でキャッチするとかっていうめちゃくちゃなルールがあったけど、でも元々キャッチする気なんてさらさらない様子だった。
私は怒って、ゲームを仕切ってる反社会勢力の人にこう言った。
「飛び降りて私が生きていたら、お前の性器に根性焼きするからな? 分かったな? 絶対だぞ。逃げるなよ」
そう言って私は少ししか空いていない窓から飛んだ。
でも、私は「飛べる」って解っていたので、私は飛んだ。フワーッと身体が浮かび上がり、私は死ななかった。
小窓から再び室内に入ると、ゲームの主催者以外はいなかった。ゲーム主催者は後ろ手に縛られて口を布で覆われて放置されていた。どうやら他の裏社会の人たちはこの人を見捨てて逃げて行ったらしい。
男は根性焼きをされることを嫌がって暴れていた。
「やるって言ったことはやるからな」
私はどこからともなくタバコを取り出して、どこからともなく火が付いて、それを一口吸う(私は普段タバコは吸わない。根性焼きの為だけに1本吸った)。
そして左手で男の性器をズボンから出し、そこに火のついたタバコを押し付けた。男は叫んで苦しがっている様子だったが、私はそれで気が済んだのでその場を後にした。
私は夢の中で目覚めた。
なんだがまだやけに眠い。私は自分の家の中を歩いた(実際に住んでいる家とは全然違う。一面真っ赤な壁と黒い床が広がっているが、私はそれを自分の家だと思っている)。
「なんだか起きたにしては随分眠いし、これは夢だ」
と、私は途中でこれは夢だと気づいた。
夢の中で夢だと気づいた私は、いつも必ずすることがある。
適当な窓から飛び降りて、そのまま飛ぶという行為だ。
背中の羽をイメージして飛ぶのだが、いつも大体上手く飛ぶことは出来ない。
何度も何度も飛ぼうとジャンプして、背中にある想定の翼を動かしてみるのだが、一向に飛ぶことは出来ない。
飛べないまま再び家の中に入ると、私の部屋にはパソコンが2台以外は何もなかった。
片方は私のパソコンで、もう片方は会社から支給されているパソコンだ。
会社から支給されているパソコンの方が性能が良く、「これで色々サクサク見られるな」と、窓の外を見ると、道を挟んで向かいの土地で工事が行われていた。
私は病院(蛍光灯の光以外の光はなく、暗い)の中で働いていた。
何の仕事なのか分からないが、相手にしているのは弁護士のKさんだ。カウンターで私はKさんの対応をする。そこで働きだして2か月程度だったので、書類の内容も分かっているような、分からないような感じだ。
Kさんの何かの保険の書類か何かを預かってチェックしていたら、印鑑の押し忘れが4か所見つかった。
私はKさんのところに行くと、Kさんは自分の弟子の書類の添削をしていた。
話しかけづらかったけど
「すみません、ここにハンコがないです」
と言ってKさんに書類を渡すと「あ、わかりました」と言って書類を受け取っていた。
「Kさんは病院のスタッフなのに、ここでも弁護士をしているんだな」
なんて思った。