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アルヴィノーラの森で 外伝  作者: ありかわつぐみ
13/77

風来坊と弟達



グレイ3兄弟長男の独白。


(年齢的におかしいところがあったので修正しました)





俺には弟が2人いる。

1人はチャールズ、3つ下。

けっこう長い間、チャールズと2人兄弟だったけど……うちの親が何をとち狂ったのか、突然3人めの子供が生まれる事になって。

上の子がかなり大きいんだから……その、いろいろと、夫婦だから()()なんだろうけども、一応お年頃男子の親でもある事を自覚しろよ……とかいろいろ思ったりして、俺とチャールズは少し荒れた。


で、俺が16の時に生まれた弟がエリオット。

16歳13歳0歳の3兄弟。

エリオットは、かわいい。

かわいいんだけれども、なんかちょっと複雑で。

それで俺は家に寄りつかなくなった。

チャールズも俺に影響されたのか家に寄りつかない……どころか。

14なのに国籍と年齢をごまかして隣国サン・トリスタン王国の第2傭兵団とかいう組織に入っちまった。

俺が思っていたより荒れてたようだ。


チャールズの様子を見にいくという名目で、俺は隣国に出入りするようになった。

ついでに他国も回って帰ると。

エリオットが5歳になる頃までには、「フラっと来てはいつの間にかいなくなるケヴィン兄ちゃん」と「年に1回帰ってくるかどうかなチャールズ兄ちゃん」でイメージ固定されてた。





エリオットが帝国騎兵隊に入るとわかった時、親は喜んだ。

1()()()()()()()()()()()()()()()()()()

悪うございましたね、フラフラしてる息子1号で。


そして、チャールズはというと。

いつの間にやら傭兵団を辞めていた。

なんでも傭兵団の再編計画が持ちあがり、その際に直属の第2傭兵団の団長に国籍と年齢をごまかしていたのがばれ……上層部に惜しまれつつ退職する団長と共に辞して、帰ってきた()()()


()()()というのは……家には寄りつかないままだから。

俺も(ひと)の事を言えた義理じゃないけど。



チャールズがなにかの活動をしているのは知ってた。

昔、近くに住んでたジェファーソン家のニコラスが死んだのと関係してるらしい。

詳細は訊かなかった。訊いても答えないだろうし。


ニコラスが使っていた工房を利用して帝国と王国を行ったり来たりしてるようだったけど、今はそこも出ている。

いったいどこで何をしているのやら……オレが言えた義理じゃないけども。





それはそうと。

エリオットに彼女っぽいのがいるらしいけど……本当に彼女なのかね?

だって。

以前チャールズの若い彼女かと俺が思ってた人がいたんだけども……実はサン・トリスタン王国の若い馬具職人が超大本命で、その彼の奥さんになった。

(あとで彼女にこっそり訊いたら……チャールズは(はな)から恋愛対象ですらなかったんだそうだ)



俺とチャールズは、もう手遅れだろう……つりあう年代の独身女性がもういないに等しいから。

エリオットは、20代半ば。

まだ間に合う!

その子……皇宮の侍女さんだっけ。




手放すんじゃないぞ!






エリオットも年の差兄弟だったんですね。


そして婚期を逃しきった兄から心配されてる三男……


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