これは魔王討伐を終えたあとの、とある勇者ととある少女の物語~不調の原因~
「これは魔王討伐を終えたあとの、とある勇者ととある少女の物語」の五作目の物語です。
勇者。
それは神に選ばれ、魔王を倒すことが定められているもの。
神からの祝福を受けたそんな存在。
勇者は、この度、魔王を倒すことに成功した。それも、ほんのわずかな期間で。
歴代最高の勇者と呼ばれる存在。
それが、今代の勇者———エセルト。
家名が存在しないのは、彼が平民の出だからである。
歴代の勇者は、魔王討伐を完遂出来た際に神から褒美を受け取っていたという。それは、富だったり、名誉だったり、理想の美女だったり、神は勇者の願いを叶えてきた。
しかし————、今代の勇者が、何を望み、何を手に入れたのかは勇者自身しか把握していないことだった。
さて、そんなこの世界を救った勇者は、妻である少女と共に旅を続けている。
「シャーリー、貴方は面白いわね」
「ふふ、よく言われるわ」
勇者――エセルトの妻になった赤髪が特徴的な少女――シャーリーは、一人の女性の前で嬉しそうに微笑む。
その女性は、シャーリーの何度目かの人生の中で交友を結んでいた冒険者である。冒険者とは、魔物退治や護衛などを行う何でも屋のようなものである。
勇者であるエセルトが魔王を倒した影響で、冒険者の仕事というのは以前より減っている。魔王が存在し続ければ、魔物が増加し、力をつけ、人は滅亡の危機が訪れる。――けれども、エセルトはあまりにも早く魔王退治を終えてしまった。その影響は計り知れない。……勇者が魔王を倒すのに時間がかかると考え、それに備えていた商人や冒険者たちにとってはさぞ拍子抜けだっただろう。
だから冒険者の中には、もっとゆっくり魔王討伐を行ってくれれば……と考えているものもいる。ただ目の前の女性――クルリというシャーリーやエセルトよりも年上の女性は、魔王が倒されたことに感謝している女性である。
(初めて会った時と変わらない。エセルトがこの世界を巻き戻して、繰り返した影響で変わったものは確かにある。けれども、目の前のクルリが変わっていないこと――昔と変わらないことにほっとする。ああ、でも私のためにエセルトは繰り返したのだから、変わっていないことに安堵するなんてしない方がいいかもしれないけれど……)
シャーリーにとって、目の前の冒険者のクルリは、勇者の幼馴染という立場で、パーティーメンバー内で疎まれていたシャーリーのことを気にかけていてくれていた。そのことがどれだけ心強かったのか。どれだけ嬉しかったのか。——それを目の前のクルリは知らない。
繰り返す前の人生の事など、目の前のクルリは知らない。——けれど、覚えているシャーリーの中には確かな感謝の気持ちがある。もちろん、同じ状況をなぞり、同じ言葉をかけてもらえることは出来ない。けれど、目の前の女性に救われたから。
最初にエセルトと共に旅に出かけた時、散々嫌な思いをしてきた。それでも――エセルトと共に旅に行くことを望んでいたのは、エセルトを大切に思っていたからだ。
大切で、ずっと共に過ごしてきた幼馴染をただ一人で旅に行かせたくなかったから。
「ねぇ、シャーリーはどうやって勇者を落としたの?」
「え、どうやってって……」
「だって勇者は異性に興味がないって有名だったのよ? そんな勇者を落として……何だかあか抜けた感じに変化させたのってすごいことよ」
――そんな風に言われるものの、正直いってどうやってかなどはシャーリー自身にも分からない。何処の部分でエセルトがシャーリーに惹かれたのかは分からない。
「――エセルトはようやくらしくなってきたのよ」
昔、繰り返し続けた人生の最初の頃、エセルトは無邪気に笑っていた。年相応だった。私の知っている、勇者としてではないエセルト――それに今、近づいてきている。
ようやくエセルトはらしくなってきた。そのことがただ、シャーリーは嬉しい。
「シャーリーと勇者はほとんど初対面だったと聞いているけど不思議ね」
そんな言葉にはシャーリーは曖昧に笑った。
*
「ねぇ、エセルト。私たちはやっぱり不思議がられるね」
「まぁな」
――繰り返し続けた人生。勇者はただただ少女が生きる世界だけを求め、そのために他の何もかも捨てて、ただシャーリーだけが生きるのを望んでいた。
勇者の自己満足のためにこの世界は繰り返された。勇者の望みのためだけにこの世界はやり直しを行った。
この世界では、エセルトとシャーリーはかかわりがなかったのに突然結婚した存在でしかない。
昔の話をしたとしても、繰り返したことを知らない人たちにとってはそれは真実ではない。ただ二人の間でだけ通じる話だ。だからたまにエセルトの昔をよく知っている風にシャーリーが溢してしまえば、不思議そうな顔をさせられることがある。
エセルトとシャーリーは、沢山の話を二人でいつも行っている。それは過去に二人で過ごした日々の方が多い。
――エセルトは自分から、過去のシャーリーが亡くなった後の話をしない。もちろん、話したくないというのならば無理に聞くものではない。だけど、シャーリーはエセルトの口から、どんな風に過ごしたかしれたらなと思った。
だから「話しても良いと思ったら話してね」と告げている。
エセルトはその当時の事を時々ポツリポツリと話す。
「――初めて魔王を倒した時は、全てがどうでもよくなっていた。あいつが……やり直させてくれるって聞いた時は、シャーリーに会えるって、嬉しかった」
「ああ、そういえば……凄くべったりだった時あったわね。あの時?」
「……そうだな。もうシャーリーの事を離さないと思ってた。でも結局、シャーリーを守れなかった」
エセルトは、シャーリーと今、宿で会話を交わしている。椅子に腰かけ、二人で会話を交わす。目の前でシャーリーが優しく頷きながら、存在してくれている。——その事実だけで幸せで、泣き出しそうになる。
――繰り返し続けた弊害だろうか、これが夢だったら……もしこの夢が覚めてしまったらとそんなことを時たま考えてしまう。
「エセルト?」
突然黙り込んだエセルトに、シャーリーは不思議そうな顔をする。
「シャーリー」
エセルトは、不安を無くすためにシャーリーとその名を呼ぶ。それに対して、シャーリーは「どうしたの?」と優しく問いかける。
エセルトはシャーリーに手を伸ばし、その唇を塞いだ。
――ああ、シャーリーが此処に居る。俺のシャーリーが、ちゃんと生きている。
そのことを思うだけでエセルトは、これが夢ではないのだと、現実なのだと実感する。
*
あははは。勇者は相変わらず心配性だね。
大切で大切で仕方がない宝物が手に入って、その存在とずっと一緒にいられるのに。
それでも馬鹿みたいに、まだこれが現実だと信じられなくて、夢だったらどうしようと恐れている。
数えきれないほど繰り返し続けて、彼女を守れなかった日々が長すぎたからって、本当に全然成長は出来てないよね。
それもまぁ、勇者らしいけど。
それにしても勇者と彼女を見ていると楽しくて仕方がないね。
まぁ、勇者は僕がこうして覗いているの知ったら怒るだろうけど、バレることはないだろうしじっくりのぞかせてもらおう。
*
エセルトとシャーリーは、様々な場所を巡っている。数えきれないほどの人生を繰り返してきたからこそ、その思い出の場所の数は沢山存在している。すべてが同じ人生であるわけではない。
そもそもエセルトは、シャーリーを生かすために毎回少しずつ変化を加えていたのだ。シャーリーが死なない未来に、こうしたらなるのではないか……そんなことばかりずっと考えて、その結果、周りにも多大な影響を与えていた。
だからこそ、エセルトとシャーリーの思いでの場所の数は多い。
さて、ある街に辿り着いてエセルトたちはしばらくそこで過ごすことになった。
というのも――、
「シャーリー、大丈夫か?」
「ええ。大丈夫よ。そんな泣きそうな顔をしないで。私は死なないわよ」
シャーリーの体調が良くなかったからだ。
エセルトはシャーリーの体調が悪いというそれだけで、泣き出しそうな顔をしている。
その表情を見て、シャーリーは思わずおかしくなってしまう。冷静沈着で、他人に興味がなくて、どんな女性に迫られても断っていた――そんな勇者。どんなことにも動じないと言われていた勇者。そんな勇者――エセルトがこんなにも取り乱していたから。
エセルトはシャーリーという存在を、もう二度と失いたくないと願っている。散々繰り返してきた人生の中で、目の前でシャーリーを守れずに失ってきた。そして、もう繰り返すことは出来ない。
もしシャーリーを失ってしまえば、もう二度とこの手で抱きしめることなど出来ない。
もしそんなことになったら――エセルトという男は、壊れてしまうことだろう。ただでさえ、繰り返し続けた人生の中で、エセルトの精神は疲弊し、壊れていた。そしてシャーリーが傍にいることで、エセルトの心は回復してきている。少しずつ、感情のない勇者から、年相応の少年へと。
それをシャーリーも分かっている。
(……風邪でも引いたかしら。治さないと)
そんなシャーリーの思いが通じたのか、翌日には体調がよくなっていた。
だからまた次の街に向けて動き始めたのだが、やはりシャーリーの体は何処か重かった。どうしてこんなに体が重いのだろうか? と不思議になる。ただ歩けないほどでもない。
(下手にエセルトに言ったら心配かけちゃう)
そう思いながらも我慢できる範囲だったので、口には出さない。
ただし、エセルトはシャーリーの事をどこまでもよく見ているので、シャーリーが言わなくてもシャーリーが調子が良くない事には気づいていた。
シャーリーが口にしないことに余計に心配になっていた。
そんな調子なので二人とも少し口数が少なくなっていた。
そして次の目的地にたどり着く。
まず真っ先に宿を取る。宿を取り終えた後は、エセルトはすぐにシャーリーをベッドに寝かせた。
「エセルト?」
「……シャーリー、調子よくないだろ。寝ろ」
「良く気付いたね?」
「俺がシャーリーのこと気づかないわけがない」
エセルトは断言した。
その発言になんだそれと思うシャーリーだが、エセルトならばそれもありえるかと納得する。
エセルトはシャーリー本人が驚くぐらいにシャーリーの事を見つめていて、把握している。
シャーリーはエセルトの言葉に目を閉じて、ゆっくりと眠る。
瞳を閉じたシャーリーを見つめて、エセルトは「死なないで、シャーリー」と不安そうにつぶやくのだった。
それからしばらく経ってからもシャーリーの調子が良いというわけではなかった。
何だか体が重かったり、胸が張っている感覚になったり――それでいて、どこか精神が不安定だった。女の子の日というわけでもない。ならば、何故だろうか? とシャーリーは不思議で仕方がない。
ただ今まで以上の余裕がシャーリーにはない。
エセルトが誰かと話していると妙に不安になったり、エセルトに好意を伝えてほしくなったり――よく分からないけれど、不安定な精神なのは確かだった。
その原因がシャーリーには分からなかった。自分で白魔法を行使するも、このだるさはなくならない。白魔法というのも万能というわけではない。——もしかしたら別の要因があるのではないかとシャーリーは一人で教会に向かった。心配性なエセルトの事を思って一人でである。
「あら、貴方は勇者様の奥方ですね」
そして教会で一部の女神官に鋭い目を向けられて何だかなという気持ちになるシャーリーである。
しかし高齢の女神官がその若い神官を叱っていた。それからシャーリーの事を診てもらう。といっても質問に答えるといった形だ。
もしかしたら何かこの症状に目の前の神官は心当たりがあるのかもしれない。
(重い病気ではなければいいな。もしそんなことになったらエセルトが大変だもの)
そんなことを考えているシャーリーの耳に、神官の言葉が響く。
「貴方は――ですよ」
「え」
その言葉にシャーリーは驚きの言葉を発した。
*
あはは。面白いな。
勇者ってば焦っている。彼女がいないって。
どこかで亡くなっているんじゃないかって。本当に勇者は彼女が大切で仕方がないんだね。
この繰り返した人生の中での初めてが待っているんだから、そんなに慌てなくていいのに。
そもそも彼女が幸せになりますように――と僕に願ったんだから、そんなに不安がらなくていいのに。
彼女も初めての経験だから混乱しているだろうから、ちゃんと支えなよ、勇者
*
「シャーリー!!」
シャーリーが教会から戻れば、思いっきりエセルトに抱きしめられる。
……ここは宿の前の大通りなのに、エセルトは気にしない。周りが騒がしくなって、シャーリーは恥ずかしくなって、「中に入るわよ!!」と口にして宿の中へとエセルトの手を引いて入る。
「シャーリー、何処にいってたんだ!? 体調が悪いのなら出歩いたら駄目だぞ。シャーリーがまた死ぬなんて俺は嫌なんだから!!」
「ああ、うん。本当にエセルトは私が好きね。大丈夫よ、そんなに泣きそうな顔をしなくても」
シャーリーの事を労わって、シャーリーに死なないでほしいと泣きそうな顔をするエセルト。勇者としての姿しか知らない者が見たら、あの情けないのがあの勇者かと驚くことだろう。
シャーリーはそんなエセルトを安心させようと、笑みを浮かべる。
しかし大丈夫だと言われても、エセルトは心配で仕方がない。
「でも……」
「大丈夫よ、エセルト。私、教会に行ってきたの。ちゃんと何で私が体調不良か分かったから。安心して?」
そうシャーリーが口にすれば、エセルトは驚いたような顔をする。
「安心していいものなのか?」
「うん。大丈夫」
シャーリーはそう言って、続ける。
「あのね、エセルト。私、妊娠してるんだって」
「え」
エセルトはシャーリーの言葉にぽかんとした表情を浮かべる。
そう、シャーリーも神官に聞かされて驚いたのだが、シャーリーは妊娠していると思われるとのことだった。まだ初期の段階でお腹も大きくないのでおそらく……と前置きをしたうえで言っていたが、そういうことらしい。
「妊娠……?」
「そうよ。あんたと私の子が恐らくいるだろうって。だから私の体調も悪かったし、精神的に不安定だったんだろうって言っていたわ」
シャーリーは畳みかけるようにそう言うが、エセルトは驚いた表情のまま固まっている。
「エセルト、やることやっているんだから出来ても可笑しくないでしょう。何を驚いているの? それとも嬉しくない? 私はエセルトの子供が産めるんだって嬉しいけど」
「嬉しくないはずがない!! ただ、驚いたんだ。そっか……俺とシャーリーの子供が……」
「そうよ。私とあんたの子がいるんだって。びっくりよね?」
そう言いながらもシャーリーは幸せそうに笑っている。——そしてそれはエセルトも同様だ。
勇者と少女は嬉しそうに笑いあう。
勇者と少女の子が、お腹に宿ったことを喜ぶ。
そして勇者はこの愛おしい少女と、生まれてくる我が子を守りぬこうと誓う。
*
勇者も彼女も嬉しそうだね。良かった良かった。
それにしてもあの二人の子はどんな子供になるだろうね?
勇者に似るのかな?
彼女に似るのかな?
どちらにしてもきっと面白い子が生まれるだろうね。
勇者と彼女の子が無事に生まれて、すくすく育つように僕も願おう。
神は勇者と少女が喜ぶ姿を見て、同じように喜び、楽しそうに笑っている。
――これは魔王討伐を終えたあとの、とある勇者ととある少女の物語~不調の原因~
(何度も繰り返し続けた勇者と少女は二人で生きている。そして少女のお腹には、新しい命が芽生えている)
この二人書いていて楽しくてたまにかきたくなります。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
エセルト
勇者。幼馴染が死ぬ未来を拒否し、数えきれないほど時間を逆行させてやり直ししていた人。
黒髪黒目の美形。あきらめが悪すぎて神に呆れられてた。神とは何度も願いをかなえよう→やり直してくれを繰り返していた。やり直しすぎてスペックは異常に高い。
シャーリーのことは大好きである。シャーリーが生きる未来のために何度もやり直したのは執念である。シャーリーが生き残るためにシャーリーとかかわらずに生きた今回の人生でもシャーリーが居ないのは嫌なので、同じ街に住んでいるぐらいである。シャーリーが全て覚えていなければただのストーカーな感じである。
シャーリーが死んだ要因のいくつかに王女様がいるので王女様のことは大っ嫌い。
そしてシャーリーが生き残った今回でも、願いは「シャーリーが幸せになりますように」といっちゃうぶれない勇者。でもシャーリーに一度も好きだとか告げてこなかったヘタレ。態度でバレバレ。
何百回も繰り返し続けて割と無欲。そのせいでシャーリーとすれ違った。ヘタレなので、中々行動に起こさない。シャーリーと一緒に居るからこそ徐々に表情や感情が戻ってきてる。
シャーリーと未来のことを語れて嬉しい。シャーリーが隣にいる事が嬉しい。そしてようやく周りにも気をむけられるようになった。
今回、子供が出来て信じられない思いと同時に絶対に守ろうと思っている。
シャーリー
赤髪の少女。
死ぬ運命が強すぎて何度も何度も何度も死んでいた人。そのたびにエセルトがやり直していた。
今回エセルトとかかわらずにいてようやく魔王討伐を終えるまで死ぬことはなかった。
白魔法の適性が異常に高い。勇者と旅した人生の中では「聖女」と呼ばれることもあったぐらいである。
気まぐれに神がシャーリーと会話した際に、「忘れたくない」と告げ、エセルトが魔王討伐後に色々思い出した人。思い出してみて、数えきれないほどやり直してまで自分に死んでほしくなかったのか……とエセルトの重い気持ちに驚きや戸惑いも沸いたが、嬉しいと思っている。
エセルトが自分を抱かないため不安に思ったが、エセルトの言葉を聞いて吹っ切れた。その後、エセルトをベッドに自分から連れ込んだ。
エセルトが相変わらずヘタレなので、自分からグイグイ行く。記憶にある思い出を本当にしようと行動中。
グイグイ行った結果子供が出来たけど、嬉しいのでよしと思っている。初めての妊娠なので不安定。
神
エセルトが何度もやり直し、エセルトと何度も会話をしていくうちにエセルトにそこそこ情が沸いている。あきらめが悪すぎて面白がっている。
エセルトがシャーリーと一緒にいれそうで良かったよかったと思っている。
ちなみに魔王を倒した際、勇者の願いをかなえるのは特別であるが故に散々苦労をしているから。大切なものが失われたりとか、勇者が特別だから発生する運命。危険な存在である魔王を倒してくれてありがとう、という意味も込めて、願いを叶えている。あんまり願いを叶えすぎると上司的な神に怒られる。
人を生き返らせるのはしてはならないとされている。やり直しはまだ怒られない範囲。
エセルトとシャーリーを見るのが楽しくてよく覗いている。覗きすぎて上位の神に怒られてたりする。
神だけど、普通にエセルトとシャーリーの事を贔屓している。幸せになってほしいと見守り中。子供が出来て喜んでいる。