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消費税200%  作者: ニジホウテイシキ
第1章 目覚め
3/3

ゆず先生

昏睡状態から目覚めて2週間がたった。

アフロに怒られてから病室から出るときは変装をしなければならなくなった。頭には白い包帯、眼鏡にマスク。正直こっちの方が怪しまれるのではないのか..。あのアフロは変なところにこだわる。謎は深まるばかりだ。

この2週間は主にリハビリと情報収集に努めた。

リハビリは本当は体は何ともないのだが、毎日やっている。リハビリの担当のゆず先生が可愛いのだ。10年経って外見は変わったが、頭は思春期真っ只中の高校生のままなんだな。

そう言えば俺にも彼女がいた。名前は忘れてしまったし、顔もうっすらとしか覚えていない。だけど、その彼女は俺と3年生の先輩に二股をかけていて、3年生の先輩が彼女と別れたことによって俺1筋になってくれたのははっきり覚えている。

まあ、その子にはすぐにフラれてしまっんだけどね。ということは俺は女1人ろくに満足させてやれないしょうもない人間なんだよな...

そうだ。思い出した。すぐネガティブ思考になるのは俺の癖だ。

それにしてもゆず先生は可愛い。32歳なのにスタイルはいいし、顔も年齢に比べ若い。とにかく優しい。俺はリハビリの時間、ずっと話しかけた。俺は彼女に2股かけられていたという嫌な思い出も素直に話せるほど、先生に心を許していた。そしてリハビリは俺にとって1日の中で1番好きな時間になっていた。

正直このままアフロのよく分からない話に従うより、ゆず先生と毎日リハビリしたいと思ってた。

今の日本の状況を知るまでは...。

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