表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
化け玉  作者: 津嶋朋靖


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/47

43

桜「でも私は狸。人と一緒になれるはずがない。

 だから私は自分の正体をあの人に明かした後、化け玉を飲んだの。

 そうすれば、私が死んでもあの人の心に残れると思って」

こざくら「そんな……」

桜「でも、私は死なないどころか人間になってしまった。

 それをいいことに、私は家族を捨ててあの人の元へ走ったの」

こざくら「どうして、そんな事……」

桜「他の化け狸に会えば、私の無事を伝えることはできる。

 でも、そんな事をしたって私は狸に戻れないし、狸の言葉も話せない。

 それならいっそ、死んだと思われていた方がいいと思っていたのよ」

こざくら「そんな……」

桜「たぶん、過去にも同じような事があって、化け玉を飲むと死ぬという誤解が生まれたのね」

こざくら「……(唖然)」

桜「あなたも、二度と狸に戻れないし、話せない。私のように(悲しげに)」

こざくら「ええ!?」

  愕然となる。

  一陣の風が吹く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ