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化け玉  作者: 津嶋朋靖


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81 青竜神社(夜)

  こざくらとぼたんが神社に入る。

こざくら「すっかり、暗くなっちゃったね」

ぼたん「もう、誰もいないし。社殿の裏に回らなくてもいいんじゃないか?」

こざくら「そうね」

  狸に戻るコザクラとボタン。

  プシュ!! 

コザクラ「なに? 今の音」

  ボタンの頬を銃弾がかすめる。

ボタン「うわわ!!」

コザクラ「ボタン!! どうしたの!?」

ボタン「何か、今……ピュッて……わ!!」

  ボタンの示す先に二人の男が立ってる。

狩田「驚いたな。狸が人に化けるって本当だったのか」

柿崎「昨日はよくも化かしてくれたな」

  柿崎が空気銃を構える。


82 同・社殿の床下

  コザクラとボタンが床下に駆け込む。

  先に来ていた長老とランが駆け寄る。

長老「どうした?」

コザクラ「奴ら銃を持ってきたの」

長老「なんだって?」

  銃弾が床下に撃ちこまれる。

ラン「キャー!!」

狩田「狸ども!! 出て来い!!」

柿崎「神社に火をつけるぞ」

  狸達は震えている。

ラン「コザクラ姉ちゃん、怖いよ」

  さらに銃弾が飛んでくる。

  コザクラは化け玉を見つめる。

賢治の声「こざくらちゃん」

コザクラ「あの声は!!」

  コザクラは外の様子を伺う。

  鳥居の下でキョロキョロと周囲を見回している賢治の姿が見える。

コザクラ「賢治君!! 来ちゃダメ!!」

  外へ飛び出そうとして長老とボタンに取り押さえられる。

長老「今、出ててはいかん」

コザクラ「でも、賢治君が……」

ボタン「人間なんかほっとけ」




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