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化け玉  作者: 津嶋朋靖
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40 森の中

  森の中をこざくらとぼたんが歩いている。

ぼたん「しかし面倒な事任されちゃったなあ」 

こざくら「ボタン。嫌なの?」

ぼたん「そりゃ嫌さ。それに人間怖いし」

こざくら「あたしはちょっと楽しみだな」

ぼたん「なんで?」

こざくら「怪我が治るまで人間の家にいたけど、楽しかったよ。人間の暮らし」

ぼたん「そうかい?」

こざくら「食べ物も美味しかった。寝床もふかふかして気持ちよかった。

  遠くの景色が映る箱とかあって楽しかった」

ぼたん「そうかい(不満顔)。

  でもな、人間は俺達、狸を捕まえて皮を剥いだり食べたりするんだぞ」

こざくら「でも、人間はみんな同じじゃないでしょ。優しい人間だっているし」

ぼたん「まあ、そうだが……」

こざくら「それに賢治君、優しかったし」

ぼたん「賢治?」

こざくら「あたしを助けてくれた人間の子よ」

  ぼたん、ムッとする。


41 玄武神社・入り口

こざくら「これは!?」

  鳥居の下で驚き立ち尽くす。

  玄武神社の御神木が枯れている。


42 同・境内

  御神木に梯子がかけられ、賢治が木の幹を観察している。

  根元では桜が梯子を支えている。

こざくら「樹医って、あの二人じゃない?」

ぼたん「他にいないし、そうじゃないかな?」



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