表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

洗礼

私が通っていた高校は、中等部からあった。

なので生徒の内半分はエスカレーター式で高等部にきていた。


私立だったので、「どこの中学から来たの?」なんて聞かない。

変わりに「ちゅ」と頬にキスが飛んできた。

「よろしくね~」

呆けている私の先でまたキスが舞っている。


こ、これが女子高のノリかぁ~。


と思っていると

「キクちゃん?よっろしくねー、ちゅっ」


頬にキスをするのは挨拶のようだ。

洗礼を受けた私も三日後あたりには

「あ、○ちゃん、おはよー、ちゅっ」

と馴染んでいたのだから恐ろしい。


ちなみにキスは頬だけとは限らなかった。

「あたし落ち込んでるの~」

「何があったの~。んーちゅっ」

と唇どうしの時もたまに、どころかよく見かけた。


勢いの時もあった。

「キクちゃんの唇発見!」

そしてキスしたあと無駄に抱き締めあう。

「今日の授業やだねー」

などなど。


いま思い出すと苦笑ものだがあの時、

私たちは全身を使ったコミュニケーションが何より大事だったのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ