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未来の君への贈り物  作者: 宮渡 暁
過去の君との出会い
1/41

1.携帯電話

タイムマシンもなくて


ただ、電話で会話するだけだけど


見えないあなたに恋をしました。



あなたは今どこにいますか?





「行ってきまーす!」

「行ってらっしゃい。6時には帰ってくるのよ。」

私は勢いよく家を飛び出し、駅に向かった。

東京に引っ越してきて二週間、高校でできた友達と早速東京見物に行くことになった。


お互い東京に引っ越してきたということですぐに打ち解け、今日にいたるわけである。

「遅いよ千紗!」

「ご、ごめん楓!」

私は息を切らしながら謝る。

「今日すっごく楽しみだね。私東京親なしで回るの初めてなんだ~。」

「ウチもよウチも!てか電車大丈夫かな!?」


電車の出る音が聞こえる。

私と楓は急いで電車に乗った。



そして……迷った。

「東京…電車多すぎでしょ……。」

「いいところであり悪いところだよねぇ。」

私と楓は顔を見合わせ、思い切り笑った。

「とりあえずどーする?」

楓が聞いてきた。

「母さんに電話してみるから待ってて!」


トルルルル……トルルルル…ガチャ

「あ、お母さん?電車間違っちゃった。どうしようか…。」

返事はない。

「おーい!お母さん!!」

「あの…。」

母とは違って低い男性の声が聞こえた。

「間違い電話だと思うんですけど…。」

「あ、ごめんなさい。」

そう言うと相手は電話を切った。


……電話帳からかけよっと!


……トルルルル…ガチャ


「あ、お母さん?私だけど?」


「…さっきからなんなんですか、いったい!?」

さっきと同じ男の声が聞こえた。



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