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魚魔法 ②

 地下から屋敷の一階に戻ったリオネルは庭に出て伸びをする。

 洞窟のような所に籠っていたので、無性に太陽を浴びたくなったのである。

 アッガード家の屋敷には前門から玄関までの綺麗に手入れされた前庭と、建物によってコの字型に囲われた中庭がある。中庭は外から見えない事を良しとして、雑然とした様相だ。

 もっとも、唯一開けている南側にあるマッテルヒ準男爵家からは丸見えなのだが。

 ただ、マッテルヒ家から苦情が来たとか、庭が汚いと言いふらされたりした事は無いようなので隣人付き合いに成功しているのだろう。研究馬鹿な父のカルロスにはそういう才能は期待できないので、ひょっとすると母のハイナとマッテルヒ家の奥さんが仲良し外交をしているのかもしれない。

 マッテルヒ家も学問貴族らしいので、家長がカルロスと似た性格と言う線も濃厚だ。


 リオネルが今居るのは件の中庭の方である。

 初夏の陽光は静かに庭一帯を照らしていた。

 アッガード邸のあるユーティア王国の王都ユーティノープルは晴れの日が多い。

 日本ならこの季節は梅雨に悩まされているところだろう。

 しかし、ユーティノープルは6月でも多少雨量が増える程度だ。

 リオネルはベンチに座って南中まじかの太陽から降り注ぐ光線を浴びながら中庭を見渡す。

 幾つか、花壇のようにレンガで敷居を作ってあり、それぞれの区画には家族の名前が書かれた板きれを杭で打ち込んである。それぞれの区画に銘々が好き勝手に植えたい物を植えているのだ。当然ながら統一性等と言うものからは程遠い。

 区画分けがされていない所は、雑草が放置されて伸びきっていた。

 そんな中で、リオネルの区画だけは隅の方にシロツメクサが生えているだけで殺風景だった。

 次兄のランスから、魔法薬の原料を育てたくなった時に邪魔な物が生えていると面倒だよ、とアドバイスを受けていたからである。

 学院に入学する頃には自分も色々と植えているかもしれないとリオネルは想像した。


「リオ。やっぱり、ここにいたのか。」


 庭でぼけっとしたリオネルを発見した三男坊のピトロが駆け寄って来る。

 緑に溢れる庭園では、太陽光を眩く反射するピトロの金髪は目立っていた。

 逆に、濃緑色のリオネルの頭髪はさぞや迷彩効果を発揮していることだろう。


「もう昼食の時間だ。早く行かないとジミーさんが困っちゃうだろ。」


 ジミーさんとはアッガード家に仕えるコックのことだ。

 ピトロは立ち上がるリオネルの手を握ると、引っ張りながらズンズン歩く。

 リオネルは細やかな金色の毛髪がフワフワ漂うにして靡くのを後ろから眺めた。

 前世の記憶のせいで、9歳児に手を引かれて歩く様は違和感があったものの、リオネルは大人しく一番下の兄に手を引かせた。けなげに兄として振る舞うピトロが微笑ましくあり、また繋がった掌から感じる温もりが心地よかったためでもある。




 食卓につくと、ハイナとピトロとリオネルの三人だけだった。

 ――当たり前か。

 父のカルロスは今頃、高等学院の教師用の食堂にいることだろう。

 長兄のダントは高等学院内にある研究室でサンドイッチでも齧っているに違いない。

 次兄のランスは同級生と食堂でランチを楽しんでいるだろうか。

 姉のアルナは普通学院の食堂で気にくわない男子に喧嘩でも吹っ掛けているかもしれない。

 平日の昼間は家長の留守を預かるハイナと未だ学院への入学年齢に達していないピトロとリオネルだけだ。他に屋敷に居るメンツはコックのジミーに、メイドのラーナ、守衛のパトルに執事のセイズの4人だけである。

 

 食事のメニューは上質な白パンと野菜スープに豆やキノコの煮た物、小骨まで取り除かれて身を解された小魚の白身をソースに絡めたものだった。

 前世の頃の調味料たっぷりの食事に比べれば全体的に薄味だが、これはこれで良いものだ。

 リオネルに不安要素があるとすれば、米食に対する禁断症状みたいなものが存在しやしないだろうかという事くらいだろう。前世で食べた米の味を思い出してしまった以上は。

 ――魔法の勉強が一段落したら、探してみないとな。パンに飽きてしまわないうちに。


「母上。俺、今日は先生に出された連立方程式の問題、全部解けたよ。」

「あら。凄いじゃない。」


 ピトロはエッヘンと胸を張る。

 アッシュの瞳には自信が漲っている。

 

「ピトロは算術が得意よね。」

「うん。一番好きなのは図形だよ。魔方陣を描くのも好きだし。」

「きっと、私の血ね。私も図形は得意で、魔法陣の研究にはとても役に立ったわ。」

 ハイナは魔法幾何学会の会員である。

 アッガード家の奥を預かる身でありながら、実は現役の研究者の顔を持っていた。ただ最近までは子育てに忙しく遠ざかっていたそうだが。きっと、リオネルが家庭教師から勉強を教えて貰うようになればハイナの自由時間は大幅に増す事だろう。子供達が巣立てば、魔法陣の研究生活に入るのだろうか。ただし、それも兄達が孫を連れて帰って来るまでの事かも知れないが・・・。




「なあ、リオ。お前、一日で魔力が感知出来るようになったんだって?」

「うん。」

 

 食後、自室に戻るとピトロに話しかけられる。


「けど、魔法は未だ使えてないんだよな。」

「そうだよ。」

「ちょっとだけ、見せてやろっか。」


 ピトロは悪戯っぽそうに笑っている。

 何かと自慢したい年頃なんだろう。

 リオネルとしては見せて貰う事に嫌はない。

 実際に行使される所を見るだけでも、魔法の深遠に近づけるかもしれないのだから。


「よし、じゃあいくぞ。火は・・・部屋の中じゃ危ないし、土にしとくか。」

「ピトロ兄さんは火と地に適性が?」

「おう。そうだよ。じゃあ、やってみせっからな。よく見とけよ。」


 ピトロは真剣な顔に為る。

 両腕を前に突き出して神経を集中させた。

 その瞬間、リオネルは地下実験室で感じた『何か』と同種の何かの気配を感じた。


石盾(アースシールド)


 ピトロの呪文と共に、ピトロの突き出した手の前で石の丸盾がゆっくりと空中に現れる。

 ご丁寧に、幾何学模様の細かいレリーフ付きだ。


「おー。」


 リオネルは感嘆の声を漏らす。

 ビジュアル的には極めて地味な魔法だが、腐っても魔法だ。

 物理法則を逸脱したその現象に派手さは関係無い。

 しかし、リオネルの感嘆は魔法そのものへの賛辞が半分で、もう半分は芸術的なレリーフの方に対してだった。どういうわけでこんな模様を刻みこんでいるのか分からないが、リオネルはレリーフの精巧さに感心する。

 ピトロには芸術的な才能があるらしい。

 いや、きっとあるだろう。

 リオネルは部屋の中でピトロが占領している場所に目を向ける。

 そこには、木や石や粘土といった多様な材質で出来た彫刻が積み上げられていた。

 昔からピトロは彫刻が趣味だった。

 少なくともリオネルに物心が付いた頃にはピトロは玩具のナイフを粘土に振るっていたのだ。

 今では勉強の合間に息抜きと称して安物の石材相手に彫刻刀を振るっている。

 そのまま学業を放り出して彫刻家にでもなるつもりかと思ってしまう程の熱の入れようだ。

 ピトロの作り出す作品の価値はリオネルには分からない。

 それでも悪くない出来栄えだとは思った。

 事実、幾つかリオネルは気に入った作品をピトロにねだって頂戴している。

 まあ、そういうわけだから、この程度の幾何学模様のレリーフを遊び半分に石盾に描くくらいは、ピトロにとって文字通り児戯に等しいのだろう。


 少し時間が立つと、石の盾はかき消えてしまった。

 ――永続的に現れるわけじゃないのか・・・。ということは石を出現させていると言うよりも、石魔法を顕現させているに過ぎないと言う事なのか??


「どうだ?」


 フフンと鼻高々なピトロである。

 夢で見たドヤ顔の冥界神の態度に重なる。


「早く、魔法使えるようになりたいな。」

「おう。大丈夫だって。母上は魔法を教えるのが上手いから、直ぐに覚えられるさ。」


 ピトロは慰めるようにリオネルの頭をグシャグシャと撫で回した。




~~~~~




 雷神暦4106年6月12日。

 魔法訓練2日目である。

 リオネルは再び例の洞窟っぽい地下室にいた。

 机を挟んで対面にハイナが椅子に腰かけている。

 漂う雰囲気は既に教師モードだ。


「では今日は実際に魔法を発現させてみましょう。まず魔法には基本魔法と呼ばれるものと、上位魔法と呼ばれるものがあります。今日のところは基本魔法だけを紹介しましょう。基本魔法には各属性をベースにして、操作(アクト)(ボール)(アロー)(シールド)(アーマー)の5種類があります。これらは全ての属性において共通の魔法なので基本魔法と呼ばれます。ただし、基本だからと言って必ずしも上位魔法よりも容易く扱えるわけではありません。発動そのものは確かに上位魔法よりも簡易ですが、その分魔法の効力は術者の習熟度によって大きく違いが出てしまいます。特に操作(アクト)(アーマー)はそれなりの修練を要しますね。」


 ――操作、球、矢、盾、鎧か。どれもどういった効果かが分かり易いし、昨日の訓練よりはイメージの点でやり易そうだが。

 ハイナはリオネルの表情を見て、話についてこれている事を確認すると、説明を再開する。


「一番、習得し易いのは球なので、それから練習して行きましょう。昨日行った魔力感知を思い出して、自分の中の魔力を感じ取ったらそれを掌に集めてみましょう。それから両掌を向かい合わせにして間の空間に魔力を吹き込む様なイメージをつくります。この時、自分の属性に合わせてイメージする事が重要です。では、実際に私がやってみせますね。私の適性属性は闇と風ですが、風だと見えないので、闇球(ダークボール)を作ってみますからよく見ておきなさい。」


 リオネルはハイナが机の上に伸ばした掌の中で何かが蠢く気配を感じた。

 と、ハイナの手の間に真黒い渦が現れる。

 それがたちどころに大きさを増して、漆黒の球状になった。

 地下室に広がる橙色の光をも飲み込む漆黒だ。

 金属球なら照り返しがある所だが、そんなものは一切無かった。

 ハイナは1分もするとその球体を消す。


「さて。では次はリオの番です。リオの適性属性は光と闇ですから、光球(ルクスボール)闇球(ダークボール)を作ってみましょう。最初は小さなもので構いません。」


 ――ふむ。手本を見せて貰ったばかりだし、ここは素直に闇球でいってみるか。でもなあ、この薄暗い部屋で更に闇を増す事に対して根源的な欲求が無いからなあ。インセンティブを考えるなら、むしろ光球でやってみるか?


 リオネルは考えを纏めると、集中モードに入った。

 昨日の感覚を思い出す。自分の中で渦巻く魔力の流れ。その中を力強く泳ぎ回る魚の群れ。

 魚・・・。

 意識が魚に向くと同時に、リオネルの体内で魔力の波紋が広がった。それはまるで池の湖面が魚の尾で一叩きされたかのような。リオネルの瞼の内側に血と肉による鮮血色の体内空間と、そこに広がる黒色の魔力の水面、まるで冥界神の夢のような景色が幻視される。

 光の魚・・・。

 次の瞬間には、リオネルの体内で魚の形をなした魔力が銀色の輝きを伴って優雅に泳いでいた。流れの一切無い、静かな水底を満喫するかのように。

 魚・・・・・・。

 再び、魔力の波紋が起こり、明鏡止水を破って2匹目の銀色の魚が現れた。

 2匹の魚は左右に分かれて泳ぎだす。一路、リオネルが前に突き出した両腕をそれぞれに目指して。

 魚達は、リオネルの肩を抜け、腕の中を血流に乗って進み、掌へとやってきた。ジンワリとリオネルの掌が熱を持つ。

 リオネルは何かに取り憑かれたかのように厳かに、しかし薄暗い地下室に相応しい落ち着いた声で呪文を唱えた。

 

光球(ルクスボール)


 リオネルの掌から何かが抜け出る様な感触を覚える。

 次の瞬間、掌の間から眩い光がこぼれ出した。地下室に光が溢れ出していく。

 ――成功か!

 期待に胸の高鳴るリオネルの目の前で光の渦が出現し、纏まっていく。

 そして、掌にすっぽりと収まる大きさの光球に・・・光球?に・・・。


「リオちゃん。なんでお魚さんの形なの? そんなにお魚さんが好きなの?」


 動揺して口調が変になってしまっているハイナの指摘通り、リオネルの掌の間には銀色に光る魚が一匹浮かんでいた。

 ――この形状は金魚だな。前世の記憶だと、夏祭りの出店でたまに見かけているようだ・・・。

 現実逃避するリオネルの意識は遠い過去へと旅立ってしまった。

 せっかく始めて魔法を使えたのに、その感慨が吹っ飛んでしまったのはリオネルにとって残念である。きっと、誰かが初めて魔法を使って喜ぶ所に出くわす度にトラウマの如くこの感傷を思い起こしてはゲンナリすること請け合いである。

 初めて魔法を成功させた息子を褒める事すら忘れてしまっていたハイナも効果時間が切れて銀の魚が消えるとともに我を取り戻した。


「大丈夫よ。リオ。心配すること無いわ。一発で魔法を成功させたんだから自信を持って良いのよ。・・・さ、この調子なら他の魔法も全部今日中に出来ちゃうんじゃないかしら。リオはきっと天才ね。」


 ハイナは明らかに遠い目をしているリオネルを宥める。

 リオネルも気を取り直して、何度か同じ魔法を練習すると次の魔法に挑む事にした。


「次は(アロー)の魔法を使ってみるわね。この魔法のコツは手から真っ直ぐ伸びやかに魔力を放出して矢の形を与えるイメージを作ることがポイントよ。闇矢(ダークアロー)。」


 ハイナが地下室の壁面に向けて伸ばした右手から漆黒の魔力が吹き出し、矢の形状に為る。

 闇の矢はそのまま高速で射出され、耐魔石の壁にグサリと突き刺さった。

 耐魔石の壁に刺さった!

 大事なことなので2回言いました。

 

「さあ、リオ。やってみなさい。()を射るのよ。」


 ハイナが『矢』の部分にアクセントを置いてリオネルを促す。

 リオネルは右手をハイナと同じように突き出した。

 ――矢。矢。矢。光の矢。

 再び、リオネルの中で魔力の波紋が生じる。

 ――矢!矢!矢!光の矢!!!


光矢(ルクスアロー)


 リオネルの念に答える様にして、魔力の海面から何かが勢いよく飛び出すと、リオネルが正確にそれを把握する前に既に右手の平からその魔力の塊は突き抜けていた。

 そして、勢いそのままに銀光を撒き散らしながら壁にぶち当ると床に落ちた。

 ハイナとリオネルが床に落ちたピチピチの光の『矢』を見る。

 そうピチピチという表現が相応しい。

 ピチピチの銀色の小型のカジキだった。

 ハイナの視線がカジキな光矢からリオネルの上に移動する。

 リオネルは変な汗をかいていた。

 30秒もすると効果時間が切れたのか、カジキはかき消えた。


「さて、次は(シールド)の練習をしましょう。」


 ハイナはもう魚の形状にはツッコミを入れないと決めたらしい。華麗にスルーした。

 リオネルとしてもその方が有難かった。


「盾の魔法は硬度と粘性の概念を含ませたイメーシが必要です。従って、これは球や矢に比べると習得が一段階難しいので、一発で出来なくても全く恥じる事は有りません。コツとしては掌から魔力を放出する時に硬度と粘性を与えて、自分の前に広がる様にイメージします。形状は円形が一番安定性を確保出来るので、普通は円形の盾にしますね。長方形や六角形にする人達もいます。ですが、円形が普通です。円形が一番簡単にこの魔法を発動できるからです。」


 ハイナの説明はやたら円形がたくさん出てきた。


「リオはこの棒を持って。今から私が闇盾(ダークシールド)を使いますから、その棒でついてみてね。逆に、リオが盾を作り出した場合も私が棒でついて強度を確かめるのでそのつもりで。」


 リオネルが棒を構えると、ハイナは呪文を唱える。


闇盾(ダークシールド)


 ハイナの掌の前に漆黒の渦が巻くと、平板に広がっていき、円形の盾が現れた。

 リオネルは恐る恐る棒でつついてみる。

 ――硬いな。

 しっかりと盾の役目を果たしているようだ。

 さて、次はリオネルの番である。

 リオネルは目を瞑って体内の魔力へと意識を向ける。

 魔力の波紋の中から銀の魚が顔を覗かせる。

 ――またかよ。

 既に諦めモードのリオネルである。

 魚を掌から外に押し出しながら、それでも円形の盾のイメージを必死に想像する。

 ――円い。硬い。円い。硬い。


光盾(ルクスシールド)


 掌から魚が出ていく感触を覚え、リオネルは目を開けた。

 ――これは・・・エイか?

 リオネルの掌の前にはあの特徴的な魚が銀光を放って宙に浮かんでいる。

 ハイナはそれを見て首を傾げていた。

 恐らく、エイが魚の一種だと知らないのだろう。不思議な形状の盾に不審な表情をしているが、本来の役割を思い出したのか、エイを棒でつつき始めた。


「強度は心もとないですが、弾力性がありますね。打撃系統の攻撃には有効でしょう。」


 合格らしい。

 リオネルはほっと一息ついた。と、体がガクンと崩れる。

 

「あれ?」


 力が入らない。

 お腹が空いているわけでもないのに、餓えて体がビリビリと痺れるような感覚に近いものが襲いかかってくる。


「慌てなくて大丈夫ですよ。リオ。それは魔力切れです。立て続けに魔法を使いましたからね。・・・これを飲んでちょうだい。」


 ハイナは用意してあったコップに薬を注ぐと、リオネルの前におく。

 リオネルが薬を飲むと酷い味がした。

 ――青汁か!?


「マジックポーションよ。魔力をちょっぴり回復してくれるの。ただし、ちょっぴりだから、魔力切れの症状を抑えるぐらいにしか使えないわね。高級なものならそれ以上に回復できるけれど値段はそれ相応にになるわ。」


 確かに、ハイナの言う通り、リオネルから先程の痺れるような感覚は失せていた。


「魔力も切れちゃったみたいだし、今日の訓練はこれで終わりにしましょう。明日からは、操作と今日覚えた3つを組み合わせて魔法を使う練習をするわね。鎧は魔力量が多くなるまでは練習できないから後回しにしましょう。」


 ハイナもリオネルも魚問題に関しては意図的に両者とも触れずに、この日の授業は終わった。


リオの魔法がおかしい原因の一端は冥界神の夢空間にもあったりします。

被呪の副作用です。


冥界神「え、えっとー、次回、仲良き兄弟。」


※ルビの仕方を間違えていたので、訂正。15/3/1 恥ずかし・・・。

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