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第4話「我が家についてと魔法のルール」

 生きてた頃は、七つ違いの姉1と四つ違いの姉2の三姉弟だ。後は、おかんとおとん。五人家族。もう、会うことも叶わないからまぁええか。

 こっちでは、イクシリア王国のクライン公爵家の長男カルヴィン。弟の俺が予定より早く産まれてしまったばっかりに、一つ歳上なんだけど学年が同じで、誕生日が二日違いの姉ジェルトリュード。

 親父の公爵様。王都から離れたど田舎の領主様してる偉い人。俺からしたら歳の割に老けて見える。髭なのか貫禄からな。母親は、親父より十歳くらい若い。下級貴族の出身らしい。

 この世界において、王族や貴族らは、魔法を使える。平民のほとんど魔法は使えないが、稀に使えるのは王族や貴族の出身者が親や先祖にいる場合。大体は、臣籍降下というか、階級あるやんごとない人らが平民階級と結婚して出来た子孫なら、魔法が使えたりする。たまに、その私生児の人とかね。ごにょごにょ。

 魔法持ちは、戦争だったり、内乱だったり、冥界からの瘴気にあてられておかしくなった生物が怪物化したモンスター討伐が主な仕事だ。戦闘民族というべきか、戦闘特化階級が、お貴族さまになった。

 今は他国からの侵略戦争やらも減り、魔法は生活基盤としての平和利用されるようになった。

 魔法は何でもかんでも使えるわけではない。

 四大元素を中心とした「火」「風」「地」「水」の魔法がメジャー。

 大体一族一種類の属性魔法を持つ。

 我がクライン家は「地」。

 親父が、下級貴族出身の俺らの母親と結婚したのも、彼女が「地」属性だったからそうだが。

 それだけちゃうやろ。絶対、母親のお胸の大きさも理由やろ!と俺は思ってる。俺、あの親父、こっそり女囲ってそうと睨んでたりする。

 属性相性が悪くなければ、他属性持ちと結婚して、二重属性持ち子供を作ることもあるそうだが、能力が下がる確率が高いらしい。

 悪相性は「火」と「水」、「風」と「地」。これさえ外せば、婚姻は認められている。

 属性因子の反する者同士でも子供は作れるが、無属性の子供が産まれる確率が高いので、貴族間では忌避されるのが普通。跡継ぎ問題があるからだ。

 属性無視で婚姻可能なのは、王族。持ってる属性は「聖」。天より与えられ、冥界の「冥」の力と対抗出来るとか。故に、千年前から王族なわけ。

「聖」の王族の男子が父親の場合。どの属性にもかかわらず、女性との間に産まれた子供は「聖」属性なのだそうだ。王族女性の場合は、相手の属性と同じ子供が産まれる可能性が高いとか。その場合、魔力値が高い子になるらしい。

 この他にも、無属性魔法を使う人らもいる。この人らはどの元素にも該当しない。便利そうだが、使える魔法の種類が少ない。治癒系特化型とか、防御系特化型とか、動物操作型等。

 無属性でも、四大元素魔法持ちと子供を作れば、子供は高確率で属性持ちに産まれるので、家個別の問題にならないので、これも特に問題視されてない。寧ろ、無属性で魔力が強いと配偶者としては重宝される。

 五歳のお子様(中身は元十六歳の高校生)が、理解した魔法のお話。

 誕生日会から一週間後に戻った領地の本邸にて。

 家庭教師に、俺はガンガン質問しまくった。

 二人で解説を受けたが、六歳の姉ジェルトリュードは、「火と水、風と地は仲が悪いのね」程度には理解していたよう。

 ごめん、ジェル姉。つまらなかったやろな。

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