第14話「お姉らの隠語とゲーム上のお話」
昔、メモったノートを見返す。
子供の頃。ジェル姉に見られたが、「何これ? 全然読めないじゃない!」と言われた。
こっちの文字とか言葉は英語みたいな感じだからね。
さて、内容はと……。
「131」
「ポチは王子さまのもの」
「おひぃさんは、ファンからヘイトをかっている」
「ゾンビが墓からよみがえる」
「ポチとおひぃさん西村へ」
「 1215 」「コミカライズ」
「 1vT12」
「実はポチの方が 13SS」
「おぼっちゃん 血をとられる」
「二年のコソ展開」
「おぼっちゃんとおひぃさんはいっしょになれない。親が」
「ゲームのために五十インチテレビ。百インチ買ったもさもいる」
五歳のカルヴィンくん、おてての力弱くて字がおかしい。
中身は、十六歳の高校生だったのに。
よっ、読めねー!
「131」
これ13でなくBか?
B1って地下になんかある?
「ポチは王子さまのもの」
……。
お姉共。自称「腐女子ではない!」と、ほざいてたが、あいつら頭腐ってたわ。
「ポチ」と「王子様」は同室ですけどね。
深いこと考えんとこ……。
「おひぃさんは、ファンからヘイトをかっている」
なんで?
「ゾンビが墓からよみがえる」
イベントか?
「ポチとおひぃさん西村へ」
なんかのイベントエピソード?
「 1215 」「コミカライズ」
なんやろう。コミカライズってことは、漫画版があった?
それ物語上、重要か?
「 1vT12」
わからん。
「実はポチの方が 13SS」
何でしょう?
「おぼっちゃん 血をとられる」
吸血鬼にでもやられるの?
「二年でコソ展開」
まだまだ先のお話か。そもそも、コソって何?
「おぼっちゃんとおひぃさんはいっしょになれない。親が 」
親が仲悪いとか。ロミジュリ展開か?
それはおかしい。あいつら知り合ったの最近やぞ。パン屋とお貴族様。接点ないやん。海運業の大伯父さんは、親ではないし。それとも、取引関係で揉めた?
「ゲームのために五十インチテレビ。百インチ買ったもさもいる」
何で、乙女ゲープレイするだけで、でっかいテレビが必要?
ビジュアル堪能する為?
五十インチのテレビなら頑張ったら買えるかもしれない。百インチテレビっていくらすんねん!?
本編に関係ないやろ。あほか!
次回からしばらく色んな意味でのメインキャラ達がぼちぼち登場します。
本格的にお話が動き出すのが……二学期から……。
すみません。書き始めの頃、お話の展開手探りで、実は主人公のかぁくんと同じ目線状態でした。